analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

フィルムフォトグラフィ

初夏の京都ぶらぶら歩き

ちょっと無理のある日帰りKYOTO GRAPHIEの合間にフィルムで撮った写真たち。 ゴールデンウィーク明けの憂鬱を振り払い、絡みつく仕事を踏み潰してようやく現像ができた。GRIIIで撮った京都も素敵だったけどやっぱり自分はフィルムで撮った写真のほうが好き。…

春はあけぼの、カラーネガに残る写真たち

僕の趣味の中に「写真」は無いことになっている。 写真が生活の中に入りすぎていて寝起き食事、なんなら呼吸することと同じくらい当たり前になりすぎていて趣味枠に入らないから…こう表現すると滅茶苦茶カッコいいんだけど、実際は「写真撮るのが好きなんで…

早春とフィルム写真

カラーネガフィルムとはなんとも不思議なメディアで、その季節の陽光だとか湿度が写真に乗ってくるような気がする。 冬の写真は暗くかさついているし春の写真は霞がかって見える。夏の写真は湿度100%に近い空間を貫いてくる強い太陽光がフィルムの乳剤面に記…

ECN-2自家現像について

カラーネガフィルムがあまりにも高額商品になってしまったため400ftのシネフィルムを購入しカラーネガ自家現像に踏み切ったのが去年のこと。あれから半年くらいKodak Vision3の自家現像を繰り返す中でわかってきたことがあるので、ECN-2自家現像のノウハウを…

SilverFast 9はGT-X 980を最高のスキャナにする

ちょっと出来心でSilverFast 9を試してみたらうっかり買ってしまった話。 元々35mフィルムはPlustekのスキャナとSilverFast 8の組み合わせでスキャンしていて、中判フィルムのためだけにEPSONのGT-X 980を併用していた。 EPSONのスキャナーに付属するソフト…

スロウで優しい

毎年のことだけど1月は仕事のスイッチが入らない。 やっと仕事モードに入ったかと思えば急にエンスト起こしちゃったりして。その度にどうにか仕切り直しを図るんだけどまたすぐに切れちゃう。コーヒーを飲んでもお茶を飲んでもだめ、うっかり酒でも飲んだら…

静かな時間

12月も半ばを過ぎると次第に時間の流れが遅くなっていく。 見切り発車ならぬなんちゃってゴールと言うか、もうこれで終わったことにしない?年末だからいいよね?ね?みたいな感があちらこちらにあって、急に優しい社会がこの世界に実現したのではないかと思…

東京点景

まるで新しいおもちゃを手に入れた子供のよう。 シネマフィルムを手に入れてからと言うもの、朝出かける前にフィルムを詰めてあちこちで写真を撮っては夜な夜な現象している。 もちろん働かなければいけないので仕事の合間だとか移動の際に写真を撮っている…

新宿シネマフィルム

10年くらい前まで新宿の民をやってまして。 正確には高円寺の民だったので新宿のど真ん中に住んでたわけではないんだけど、仕事も遊びも食事も買い物も新宿だったし学校も新宿区だったので、新宿の民と表現しても怒られないだろう。 その後の人生サーフィン…

ニューシネマフォトグラフィ

遂にシネマフィルムで写真を撮る環境が整った。 週末の早朝に届いた梱包箱を開けると、ピザボックスのようなパッケージに収められた金色の丸い缶が現れた。400フィート巻のシネマフィルム、VISION3が我が家に到着したのだ。 気分は映画フィルムの切れ端をつ…

海をあるいて帰ろう

仕事を片付けたふりをして電車の中で寝落ちしたのだと自分に嘯いて乗り過ごし、夕暮れの海を眺めてから帰る。 そういえば僕が小さい頃は軽トラックの助手席に乗せられて海によく連れて行かれた。配達帰りの昼下がりに畑道を抜けて、砂浜のちょっと手前で止め…

60年に1度開催される洪鐘祭に行ってきた

円覚寺の洪鐘弁天大祭を見るために北鎌倉まで足を伸ばした。 この祭事は円覚寺の国宝である洪鐘(おおがね)の鋳造を祝うものでなんと開催間隔が60年に1度という超長スパン。おそらく僕は60年後に生きてはいないだろうしせっかくの機会なので前回の洪鐘祭(1…

Lomography CN400を使ってみた

LOMOGRAPHYが中判フィルムをまさかの値下げをした話の続き。 ロモというとトイカメラ風というかレトロ調に転んだ色と粒状感の強い写真の印象が強くてずっと敬遠してきたんだけど、今回の値下げを機にLOMOGRAPHY CN400を2本買ってお試ししたらとてもカラーネ…

おいでよ、中判フィルムの世界。

タイムラインに流れてきたLOMOGRAPHYのリリースに我が目を疑った。なんと中判フィルムの「値下げ」なのだ。何度見直してもそこには値上げの文字はない。本当に値下げなのだ。 僕たちフィルムユーザーは毎年のように釣り上げられるフィルム価格に落胆し、暗い…

うつくしき晩夏の浜辺

にっぽんの夏、地獄の夏がようやく去る。長く苦しい2023年の夏がやっと終わった。今年の暑さと湿度は本当に本当に…辛く、そして長かった。 6月の終わり頃から3ヶ月以上も地獄のような日々が続いたのだ。あまりの長い夏に食欲がなくなり子供の頃以来初めてあ…

フィルム風に仕上げるフィルターの話

あまりにもコストが高すぎてカラーネガフィルムで写真を撮るのは無理だ。 そう誓って(言い訳して)GRIIIを買った筈なのに、気が付けばカラーネガの色乗りのよさと表現力を手放すことができずにずるずると買い続けている。あまりにも高いから最近は使う前に…

IPA2023から賞を頂きました

International Photo AwardからHonarable Mentionを頂きました。 これは3等に次ぐ佳作の位置付けとのこと。選外に放り出されなくてよかった気持ちとあわよくばもうちょっと行けたんじゃないかという気持ちがほんのり残っているものの賞を頂けたことは純粋に…

フィルムに残された夏休みの思い出

なつやすみの思い出をHASSELBLAD 907Xで撮った記事の続き。 今年の夏休みは久しぶりにデジタルを持ち出してあちこちぶらぶらしていたけど、もちろんフィルムカメラも連れ出していた。ようやく現像が終わったのでカラーネガフィルムに記録された今年の夏休み…

なんでもないある夏の日の写真

幾つ歳をとってもこの季節は苦手だ。 寝苦しい暑さの中で扇風機が部屋の空気を細切れにする音を聞きながらウトウトと眠りに落ちたかと思えば、窓から差し込む日差しが強引に眠りから引き戻す。「美しい日本の夏」なんて言う人が数年前にいたけど最近あまりこ…

B&Hで売っているUSEDフィルムを買ってみた

フィルム代についてジョセフ・クーデルカは以下のように語っている。 If I couldn’t shoot lots of photos, I would not be the photographer that I am. Still, the cost of film has often been a problem. At times, to save money, I had to work with r…

夏の海辺には歳の数だけ思い出があるのかもしれない

2023年の夏がはじまる。 人生で何十回も日本の夏を経験しているというのに一向に飽きない。子供の頃はただただ楽しかった夏が10代の後半になるとうっすらとメランコリーな、憂いの影を帯びた夏になり、20代のはじめの夏は社会が押し付けた理不尽な拘束着と汗…

PORTRA 400の最安値を見つけたかもしれない

フィルムの値上がりも凄いがドル円のレートも極悪なこの数ヶ月。 PORTRA 400を量販店で買うと¥18,800もするので仕方なくB&Hで買ってたんだけど、ドル円が140円を超えてきたため全然割安感がない…。これを書いている時点でのドル円のレートは1$=143.7円。B&H…

カラーネガフィルムに帰る

もうカラーネガはダメだ、あの値上がりに付いていけない! そう思い2021年の初旬にHASSELBLAD 907xを買いカラーはそちらに全て集約することにした。 その後カラーネガの供給不足が起こり、もう一段値上がりが起きてポートラ400の国内価格は5本で¥18,800とい…

ハレの日はカラーネガフィルム

春はあけぼのカラーネガ。 出会いと別れの季節をきちんと写真に残してあげるためにポートラを買った。 あっという間に価格が高騰し5本で18,800円というとんでもない価格なのでもう日本で買うことはできないけど、海外から調達すれば10本で160ドルほどで調達…

ライカのこと

写真なんて何使ったって撮れるよって話はよく耳にするフレーズなのに、そんなことを言う人に限ってライカ使ってる気がする。 かく言う僕自身も一番稼働しているカメラはライカM6だ。 ライカじゃなきゃだめなんてことはないけど、フィルムのM型ライカは写真を…

光の粒をとらえるシネマフィルム

最近長巻フィルムを使う人が増えてきた気がする。 世の中的にはフィルムで写真撮ってる人なんて超少数派だしモノクロフィルムで写真撮ってる人なんてもはや絶滅危惧種として保護してほしいくらい少ないので、フィルムローダーを買って長巻デビューした人が増…

東ドイツ製のレンズは最高なのだ

コレクターやマニアの世界を除けば、同じものを買う人なんて世の中にそうそういないと思う。 お金出して同じもの買う大人って馬鹿だなぁアホだなぁ消費の奴隷だなぁ資本主義の犬だなぁ…なんて思っていた僕もついに馬鹿な大人の仲間入りを果たした。同じレン…

夢の中だけで会う男の子

遠くの山から届くアブラゼミの鳴き声は耳鳴りと混じり合い頭の中を駆け巡る。 大きな眩暈。台所から聞こえる家内の話し声と、手を伸ばせば届く距離から聞こえる幼い女の子の笑い声。そろそろ小学生高学年の男の子が帰ってくる時間だ。 うっかりソファで眠っ…

美しい写真のこと

そういえばこのblogは写真blogだったのに調子に乗ってラジオの話ばかり書いてしまった。それだけTivoli Audio PALが素晴らしいプロダクトだったのだ。買ってからそろそろ一ヶ月が経過するけど寝室で充電しながらラジオを聴いて、朝起きたらプラグを抜いてリ…

機材なんてなんでもいいじゃない

そういえば最近Photo Yodobashiを見なくなった。 デジタルカメラの売上がここ数年で極端に落ちてしまったからか、久しぶりに覗いてみると更新の速度が昔ほどではなくなっていて熱量もなんだかトーンダウンしているようだ。いくつか上がっていた中華圏と思わ…