analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

素晴らしき世界のFMラジオ局

ラジオが好きだ。 もはや主流のメディアではないけど、こと最新の音楽に関してはラジオが大きな役割を担っている。マス層を相手にするテレビやYoutubeでは触れることができない音楽はいつもラジオから流れてくるから。 もちろん日本にも良質な番組があるとは…

さよならX

うだるような暑さが残る7月初旬の夕方、左手首にぶら下げたスーパーのビニール袋はずしりと重く、ぶらぶらと揺れるたびに持ち手は次第に伸びて細くなり、僕の左手首に食いこんでいく。 僕の左手首は段々と血色が悪くなり、たまらず持ち手をずらすと紐で巻か…

今月のあとがき: 2024年6月

最近気分が良いのはネットから距離を置いているからだと思う。 仕事も日常のやり取りもネットありきになってしまった現代においてネットを完全に断つことは不可能になってしまったけれど、僕たちの身体がWifiに接続されるように改造されていない以上、スマホ…

今月のあとがき: 2024年5月

ゴールデンウィークも終わり仕事場に戻ったと思ったら見事に適応障害に陥った。 もうこの社会から遠く離れたところに行ってしまいたい。仕事も家庭も何もかも放り投げて写真と料理があればそれでいい。そんな生活をしたい。無人島がいいかな。山奥がいいかな…

中年クライシス素描

自分もいつかは中年になり人生に迷って苦しむのだろう。 それでも世の大人はあんな苦悶の表情で悲壮感を背負って歩かなくてもよいだろうに、ましてや電車に飛び込んだり首を吊る必要なんて絶対にない。そもそも人がそこまで追い詰められる社会や世の中の仕組…

初夏の京都ぶらぶら歩き

ちょっと無理のある日帰りKYOTO GRAPHIEの合間にフィルムで撮った写真たち。 ゴールデンウィーク明けの憂鬱を振り払い、絡みつく仕事を踏み潰してようやく現像ができた。GRIIIで撮った京都も素敵だったけどやっぱり自分はフィルムで撮った写真のほうが好き。…

東人、京都へ上ル

KYOTO GRAPHIE 2024を観るために新幹線のチケットを取り一路西へ。 残り少なくなってきたTmaxの購入に充てなきゃいけないお金だけど、思い切って新幹線のチケットを取り京都へ向かった。本当はじっくり写真展を見たいけれど、宿もなくのんびりできる時間もな…

今月のあとがき: 2024年4月

江戸っ子は五月の鯉の吹き流し 口先ばかりではらわたはなし 仕事場でペラペラお喋りしてるうちに4月もあっという間に過ぎた。社会の見えざる手に怯えて仕事ばかりしていた3月までの状況から状況は好転したようで、今月は写真をたくさん撮れたし色んなことが…

春はあけぼの、カラーネガに残る写真たち

僕の趣味の中に「写真」は無いことになっている。 写真が生活の中に入りすぎていて寝起き食事、なんなら呼吸することと同じくらい当たり前になりすぎていて趣味枠に入らないから…こう表現すると滅茶苦茶カッコいいんだけど、実際は「写真撮るのが好きなんで…

さよなら⌘Z

春はあけぼのカラーネガ、ということでVISION 3をカメラに詰めて週末の散歩に出かけた。 ここ数年はほとんどフィルムカメラしか持ち出していなかったのだけど、今年は思うところがありデジタルも一緒に持ち出して気の向くままにシャッターを切ってきた。出番…

今月のあとがき: 2024年3月

今年も四半期おしまい。猛スピードがすぎる。 先日ちょっと長めの休暇を取って少し体を休めたけど、健康的でも文化的でもなく最低限どうにか生きてる感じ。そういえば最近ドクターストップなる言葉を聞かなくなったけど、現代は疲れた人にストップをかけず壊…

写真とSNSの不健全な関係

写真とSNSが一体になってしまったところから考え直していいかもしれないし、僕は写真とSNSを引き剥がす時期にきたんじゃないかと感じてる。 少なくとも写真に纏わりついてしまった「即時性」は引き剥がしていいと思う。https://twitter.com/VP_Analogue/stat…

癒しメディアとしてのラジオ 

まだ薄暗さが残る午前6時、半分夢の中にいる僕はベッドサイドに置いたラジオを手探りで探す。 スイッチをひねると1秒ほどの間を置いてスピーカーから賑やかな話し声が聞こえてきたのでダイヤルを掴んで周波数を落としていく。 89MHz...…話し声がノイズに変わ…

早春とフィルム写真

カラーネガフィルムとはなんとも不思議なメディアで、その季節の陽光だとか湿度が写真に乗ってくるような気がする。 冬の写真は暗くかさついているし春の写真は霞がかって見える。夏の写真は湿度100%に近い空間を貫いてくる強い太陽光がフィルムの乳剤面に記…

今月のあとがき: 2024年2月

季節外れの生温い気温の昼、都内の高層ビルの窓際に座りコーヒーを注文した。 鉛色の空を眺めながらあっという間にすっ飛んでいった2月に思いを馳せ、記憶をひっくり返してみても今月は仕事していたことくらいしか思い出せない。毎年この季節って新年の仕事…

文章は短く粒度は荒めに

文章を書くのってむつかしい。 最近文章を書くことがすごく楽しいんだけど、それでも言いたいことを丁寧にまとめてわかりやすい言葉で整えることができず、言葉にならないモヤモヤだとか形を与えられない思いに手を焼いているうちに、それらの思いは日々の時…

社会の窓は8.3インチ

閉店間際のApple Storeに駆け込みiPad miniを買ってきた。 そろそろマイナーチェンジの時期かもしれないというルーマーサイトのご意見なんて気にせず1nmのためらいもなく、スッとカードを出したらサッと商品が裏から出てきて10分で会計が終了し銀座の夜に飛…

ECN-2自家現像について

カラーネガフィルムがあまりにも高額商品になってしまったため400ftのシネフィルムを購入しカラーネガ自家現像に踏み切ったのが去年のこと。あれから半年くらいKodak Vision3の自家現像を繰り返す中でわかってきたことがあるので、ECN-2自家現像のノウハウを…

Lightroom卒業のススメ

先日Adobe Creative Cloudが値上げされ、Lightroomの維持費が月額1,180円になった。 月額1,180円とはいえ年間でLightroomに14,080円も払うとなると馬鹿にできない出費だし、将来的にAdobeが少しづつ価格を引き上げてくることは容易に想像できるので、少し前…

数年ぶりの降雪とはしゃぎ回る子供の声と

あのね、首都圏に住む僕たちにとって雪は数年に一度のアトラクションなの。 だから降雪を喜ぶなんて不謹慎!とか交通機関で大混乱が起きたらどうするんだ!なんて怒鳴り込んでこないでね。 ぼんやりネットを見ていたら首都圏に大雪が降り電車が止まったり行…

今月のあとがき: 2024年1月

みんな一年よく頑張ったねって肩を抱き合うような優しさに溢れた年末から急転直下で「さぁ、今年も正しく生きましょう!まずは目標から!」みたいな正月の手のひら返しが凄く苦手で、急に日本社会の理不尽さが春の海と共に入場してくるこの感じは何度経験し…

休みを告げられる心の準備はできていた

朝起きて「あぁ今日も仕事だ、嫌だなぁ」と眠い目を擦っていたら急に休みになる…なんてことがあるとしたら業績不振か何かで突然人員整理されることくらいしか思いつかないので、もし明日急に休みになったらどうする?なんて考えると一瞬胸踊るが心中穏やかで…

SilverFast 9はGT-X 980を最高のスキャナにする

ちょっと出来心でSilverFast 9を試してみたらうっかり買ってしまった話。 元々35mフィルムはPlustekのスキャナとSilverFast 8の組み合わせでスキャンしていて、中判フィルムのためだけにEPSONのGT-X 980を併用していた。 EPSONのスキャナーに付属するソフト…

スロウで優しい

毎年のことだけど1月は仕事のスイッチが入らない。 やっと仕事モードに入ったかと思えば急にエンスト起こしちゃったりして。その度にどうにか仕切り直しを図るんだけどまたすぐに切れちゃう。コーヒーを飲んでもお茶を飲んでもだめ、うっかり酒でも飲んだら…

捨てると止める

今年の行動指針は捨てると止める。 このブログでも紹介したジョナサン・マレシック著「なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか」の中で引用されている「雑用の渋滞」という概念をもう一度振り返ってみると、ここ数年の僕は子育てと仕事に忙殺されて明らかに雑用が…

平山さんに会いたい

エンドロールが終わって最後のカットを眺めた後、架空の存在であるはずの平山にもう一度会いたくなった。 無口で愛想もなく、気の利いたことを言えるわけでもない一人の地味な架空の男がひょっとしたら身近にいるかもしれない。そんなリアリズムと期待を胸に…

今月のあとがき: 2023年12月

2023年も残すところあと僅か。 ブログの記事にする程ではなかった小さな話を書き綴る「今月のあとがき」の2回目。まとまりの無い思考の断片、見聞きしたあれやこれやの感想。カレーも豚汁も鍋底に残った具の残骸が一番美味しいのだ。 「ありがとう」と「ごめ…

静かな時間

12月も半ばを過ぎると次第に時間の流れが遅くなっていく。 見切り発車ならぬなんちゃってゴールと言うか、もうこれで終わったことにしない?年末だからいいよね?ね?みたいな感があちらこちらにあって、急に優しい社会がこの世界に実現したのではないかと思…

東京点景

まるで新しいおもちゃを手に入れた子供のよう。 シネマフィルムを手に入れてからと言うもの、朝出かける前にフィルムを詰めてあちこちで写真を撮っては夜な夜な現象している。 もちろん働かなければいけないので仕事の合間だとか移動の際に写真を撮っている…

新宿シネマフィルム

10年くらい前まで新宿の民をやってまして。 正確には高円寺の民だったので新宿のど真ん中に住んでたわけではないんだけど、仕事も遊びも食事も買い物も新宿だったし学校も新宿区だったので、新宿の民と表現しても怒られないだろう。 その後の人生サーフィン…