analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

休みを告げられる心の準備はできていた

朝起きて「あぁ今日も仕事だ、嫌だなぁ」と眠い目を擦っていたら急に休みになる…なんてことがあるとしたら業績不振か何かで突然人員整理されることくらいしか思いつかないので、もし明日急に休みになったらどうする?なんて考えると一瞬胸踊るが心中穏やかではない。

 

とは言えいつかそんな日が来るのかも知れないと若い頃から心のどこかで社会を眺めて時折ぼんやりと予習していたこともあって、その日が突然来ても僕は平然と受け止めるだろう。急に仕事がなくなる心の準備はできている。

 

それは朝一本の電話で告げられるかもしれないし、「今日の夕方に〇〇会議室に来て」とだけ書かれたぶっきらぼうなメールかもしれない。はたまた朝のニュースで組織の解散を知ることになるかもしれないけれど、もし「その日」が来たらいつも通りにフィルムカメラをかばんに詰めて何食わぬ顔をしていつもと同じ時間に駅に行き、勤務先と逆方向の電車に乗る予定だ。仕事の携帯は電源を切って家に置き去りにして出発する。

何度も頭の中で予習した儀式、自由な身になる前祝いを執り行うのだ。

 

最後尾のボックス席があれば尚良いし、一番遠いところまで行く直通電車ならば文句なしだ。

人気のない反対方向の電車のシートに身体を埋めて、窓の外の景色を眺めて好きな本をずっと読みながらほんのちょっと遠い、今まで訪れたことのない駅まで行ってその街をぶらぶらして写真を撮って駅前でそばを食べて帰ってくる。自由の身になったDay1の景色をフィルムに焼き付けるのだ。その土地の銭湯に入るのもいい。先々のことは後回しにして、ささやかな無責任を味わうのだ。

 

さて、妄想はこれくらいにしてそろそろ働かねば。

普段は紙の本と本が詰まった本棚が好きだけどふらっとどこかに足を伸ばすときはKindleがいい。軽くてかばんの中で紙が折れたり汚れたりしないから。Kindleは旅や遠出の素晴らしいおともだと思う。

今週のお題「急に休みになったら」