analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

今月のあとがき: 2024年4月

江戸っ子は五月の鯉の吹き流し 口先ばかりではらわたはなし 

仕事場でペラペラお喋りしてるうちに4月もあっという間に過ぎた。社会の見えざる手に怯えて仕事ばかりしていた3月までの状況から状況は好転したようで、今月は写真をたくさん撮れたし色んなことができた。

中平卓馬展と深瀬昌久

どちらも会期終了間際の滑り込みで深瀬昌久展と中平卓馬展に足を伸ばした。

中平卓馬展はかなりの混雑で案の定図録はあっという間に完売していた。展示のボリュームは圧倒的で初期の作品を見られたことが良かったけれど、中平卓馬の文章と写真は「あの時代」だったからこそ成立したものであって、どちらかといえば深瀬昌久の方が普遍的な価値観があって僕は好ましいと思った。

深瀬昌久展で一番良かったのが彼のワーキングプリントに触れて、彼の仕事を確認できたこと。プリントがんばるぞって気分になって帰宅した。

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深瀬昌久展はワーキングプリントを手に取って見られる素晴らしい機会だった(iPhone 13mini)

 

プロ野球の季節が始まった

大変お日柄も良い中、内野席で飲むビールは最高に美味いのだ。

贔屓のチームではない試合を見にいくのが大好きだ。純粋に野球のプレーを楽しめるし感情が波打たないのが最高に良い。

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それにしても最近の球場は食べ物も美味しいし客層も良い(iPhone 13mini)

 

APCニュースタンダードを買った

去年買ったリゾルト710がとても良かった。

タイトではない洗練されたレトロストレートがとても良かったのだけど、洗濯2-3回であっという間に色が落ちてしまい4ヶ月目にしてお尻が擦り切れてしまった。生地が軽いしカメラを持って15-20キロ歩く僕の生活が合ってなかったんだと思うけど、そもそもデニムってもっと丈夫じゃない?昔のリーバイスってこんな色落ち速かったっけ?と思うとモヤっとする。

左が4ヶ月目のリゾルトで真ん中と右が2021年に買ったシュガーケーン42021とAPCのプチニュースタンダード(RICOH GRIII / DxO Photolab)

 

僕は色が濃くてグレーがかった濃淡のある掠れた色落ちをするインディゴが好きなので似たようなシルエットで色が落ちにくいデニムを探していたらAPCのニュースタンダードに辿り着いた、と言うかAPCに出戻りしてしまった。

APCのデニム=プチニュースタンダードって図式は今や昔の話。

スリムテーパードは世界の隅々に行き渡ってしまった感もあるし時代はちょいレトロなストレートなのだ。本当のレトロだと90年代になってしまうのでスリムまで行かないちょいテーパードくらいがいい。プチニュースタンダードの影に隠れて目立たなかったけど、ニュースタンダードもいいぞ。

710ライクな…と言うか良い時代の501っぽいシルエット。裾はチェーン仕上げにした。RICOH GRIII / DxO Photolab)

 

 

Tivoli PALをきちんと修理する

半年くらい前に大好きなラジオのアンテナが折れちゃった話を書いた。

あの時はラジオ裏面に開けた穴にF端子中継を挿入して外部アンテナにつなぐ荒技でどうにかしたけど、きちんとナットで締めてなかったので当たり前だけど端子が外れてしまった。

今度こそ不精者のあり合わせ修理はやめてナットをぎゅっと締めて修理した。配線もきちんと繋いだので感度も良好。やっぱりこのラジオはいい。中音域に自然な太さがあって昨今のドンシャリスピーカーには無い優しい音がする。音量も豊か。大好き。

据え置きならModel Oneの方が高級感あっていいかも。PALのプラスチック筐体も質感高いけど。

電源の上にあるのがアンテナ端子、ロッドアンテナをつければ外でも使える!(RICOH GRIII / DxO Photolab)

 

プライベート名刺をつくりました

ことしは人に会う機会をたくさん作る年にするって決めたんだけど、仕事の名刺しかないのでプライベート名刺を作ってみた。

Photographerとか写真家なんて肩書きは自分で名乗るものではなく、仕事を認められて誰かが付けてくれるものだと考えているので肩書きなしのお名前だけの名刺。今年はいろんな人の展示に伺おうと思うのでよかったらもらってやってください。

まずは20枚ずつオーダーした。売り切れたら違う写真で作る予定。(RICOH GRIII / DxO Photolab)

 

それでは、皆様良い連休を!