analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

数年ぶりの降雪とはしゃぎ回る子供の声と

あのね、首都圏に住む僕たちにとって雪は数年に一度のアトラクションなの。

だから降雪を喜ぶなんて不謹慎!とか交通機関で大混乱が起きたらどうするんだ!なんて怒鳴り込んでこないでね。

 

ぼんやりネットを見ていたら首都圏に大雪が降り電車が止まったり行政が外出自粛をお伝えしている様をつまみ上げた雪国の方が鼻息荒く「首都圏は雪に慣れてない」とドヤポストをXに投げ込んでいた。

そんな正義感を石膏で固めた意固地ポジショントークおじさんを横目で眺めながら、首都圏の僕らは眉間に皺を寄せて「困りましたなぁ、どうにかならないもんですかなぁ…」と口にしつつも内心ワクワクしていて、学校や仕事が休みになったり不可抗力で早帰りできることを何よりも楽しみにしているのだ。

 

首都圏が雪にびくともしない世界になったら永遠に働かされるんだから。

そんな世界になったらこの世の終わりだし、ちょっとくらい社会の中に息抜きができる隙間があったっていいじゃない。

RICOH GRIII Developed with DxO Photolab

 

数年ぶりに首都圏に雪が積もったので僕もさっさと帰った。

ウィスキーと食材を買ってえっちらおっちら家路を急ぐ道中で飛び回って喜んでいる子供と犬を見かけた。

 

楽しそうにはしゃぎ回る子供達を眺めているだけで凄く幸せな気分になる。

空から降ってくる雪片を追いかけて雪玉を投げて大騒ぎしている子供達、雪だるまを作ろうとする子供達。自分の子供じゃなくてもこれほど幸せな光景ってあるだろうか。