どうにか東京の影から遠ざかろうと、あるいは東京の匂いを日々の生活から振り払ってしまいたいとあくせくしている。
方々から聞こえる国籍不明の人々の会話、繁華街の悪臭と狭小住宅の寸法感、地平線をでこぼこに切り取るオフィスビルやタワーマンション。そしてそれらが地面に落とす影と強烈な熱。音や形の反復はその都市の「リズム」となって顔を覗かせるが、2010年代以降の東京のリズムは退屈でとても妙ちくりんだ。
東京に点在していた古い商店や街並みがデベロッパーの手によって破壊され、シンガポールのようなのっぺらぼう商業施設に変えられていくのも我慢ならないし、政治が資本とグルになって安っぽい再開発が延々と続く東京がとても心地悪い。成長とか変化なんてサラリーマンの価値観を押し付けられても困っちゃう。
東京、いつの間にか変な街になっちゃったと思うんだけどどうだろう?
仕事が終わったら東京から逃げるように北西へ
どうにも東京ぎらいが進行しているようなので、仕事が終わった週末に首都圏から逃げ出した。
GRとM6を鞄に放り込んで向かった逃避先の標高800mはまだ暑かったけれど、雲の位置は少し低くて、分厚い水蒸気のカーテンに濾過された光はとてもやさしかったし、温泉銭湯も素晴らしかった。
外食産業もまばらだし吉野家もラーメン屋もないけれど、人生の後半はこういう場所に住んで毎日のように料理して本を読んでいたいと思う。
静かな湖畔に小屋を建てたら外国人と資本から逃げ切れるだろうか。まずは土地を探さねば。

桃園の店番をする猫
逃避行のついでに立ち寄った果樹園には丸々太った外飼い猫がいた。
どうもこの子は店の看板猫なのか次々にお客さんを引き入れてきたのだが、午前中の仕事が終わると桃が入っていたカゴに飛び乗ってスヤスヤ居眠りを始めた。とても良い雰囲気だ。

New Balance 440
シュッとスマートなぺったんこNumericシリーズは、甲高でメッシュ素材の切り替えが下手くそなニューバランスの製品の中で特別枠だ。とても良いシルエットだと思う。
去年初めて買った440があまりに良すぎて買い増しした。
このシリーズは取扱店が極端に少ないのが不思議でならない。日本で2店舗くらいしか置いてない可能性すらある。もっとあっちこっちで売ればいいのに。丈夫だし歩きやすいしすごくスマート。ニューバランスにありがちな「いなたさ」がなくてすごくいいんだけど。

暑さが酷すぎてビールが縮んだ
毎年夏になると350mL缶を諦めて250mL缶に移行する。
350mL缶はちょっと放っておくと気の抜けたぬるいビールになってしまうので、この季節は250mL缶の一気飲みに限る。もうちょっと市民権を得てもいいと思うんだけどね、250mL缶。製造流通のことを考えると難しいのかな。コスト高になりそうだし。

いわゆるキー局ラジオを聞かなくなりつつある。
この記事のはじめに最近の東京に感じる嫌悪感を述べたけど、ラジオも在京キー局の放送から離れてる。
キー局が流す話題って結局のところ東京のトレンドだとかビジネストレンドばかりだし、どこまで行っても「東京のリズム」に絡め取られてしまうようでなんか嫌なのだ。
そんな訳でKEXPだったり湘南ビーチFMあたりをずっと聞いている2024年初夏。

写真は全てRICOH GRIIIで撮影、DxO Photolabで現像
投稿前にもう一度この記事を振り返り随分と東京嫌いの話題を書いてしまったなぁとか、昔は東京好きだったんだよなぁとか思いつつ、僕と同様に「今の東京」に心地悪さを感じ始めた人も一定数いるのではないかと期待を込め、今月の振り返りを公開する。