analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

ルーティンという儀式

我が身を振り返ると意識的にやっているルーティンがたくさんある。

毎日の癖というよりは呪術のようなものなのだ。良くいえば縁起担ぎとかセルフ厄払い、言い方を変えれば恐怖に取り憑かれた小心者が意識にこびりついた恐怖を必死に振り払う儀式なのかもしれない。そう、ルーティンとは儀式なのだ。

困った時のカツカレー真っ赤なウィンナー乗せ

こんな昭和カレーを出してくれる店は神保町のまんてん以外は無いだろう。

大事な話がある時や決断をしなければならない時、勝負事の前は必ずカツカレーを食べる。と言うか縁起担ぎも兼ねてまんてんのカツカレーは定期的に食べている。人事を尽くしたら天命を待つ前にカツカレーを食するのだ。

まんてんでカツカレーを食べるということは、ここまでやってダメなら仕方ないと自分を思わせるための儀式なのである。

f:id:filmmer:20221001230255j:image

ラジオを流して何もしない

休日の朝と平日の夜はソファでぐったりしながら、ただラジオを聞いている。

先日買ったTivoli PALから流れてくる優しい音がとても良いというのもあるけど、ゆったりしたやさしい声の番組を聞いていると気分がほぐれるのがいい。

好きなソファのそばにPALを持っていきスイッチを入れる。ダイヤルをゆっくり回しながら良さそうな局を探すという儀式だ。

Top40ばかり流したり芸人を呼んで喋らせるキー局よりはローカル局がいい。湘南ビーチFMだとか鎌倉FMのノンビリさが好きだ。ラジオはいいぞ。何度も言ってるけど。

イカF8無限遠縛り

ぶらぶら歩きをする前に、絞りをF8に合わせて無限遠をF8の目盛りくらいに合わせる儀式を行う。

これでSummaron 35mmなら2.5m以降、Super -Angelon 21mmなら0.8m以降に合ってる状態なので、ピントなんか気にせず撮りまくれる。

イカが最高のストリートカメラだというと「ライカなんてマニュアルのカメラじゃん」って言われることがあるんだけど、どんなにオートフォーカスが速いカメラでもF8無限遠に合わせてあるライカより速いカメラはない。

半押しもオートフォーカスが合う一瞬の時差もない。容赦も検討もない。シャッター音も小さく一瞬でストリートを切り取れる安心感たるや無二のものがある。

f:id:filmmer:20221002075719j:image

海へ行く

あまりに忙しいと気分が暗雲に包まれちゃうので、そうなる前に仕事を休んで海に行くことにしている。サンドイッチとビールを持っていくと尚更良い。

本格的に気持ちが荒天になる前のルーティン、気持ちを落ち着かせるための儀式だ。真夏の海はただただ辛いので日暮れ以降だけど。

今週のお題「マイルーティン」