analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

ライカをぶら下げて出掛けよう

桜の季節は悩ましい。

撮るものがストリートだとか海辺の写真に固定されてる私は自動的に持ち出すカメラが決まるので普段は何も悩む必要がないんだけど、あっという間に見頃が過ぎ去ってしまう桜の季節は特別。

お弁当から桜まで何でも撮るにはNikonだけど…超広角で撮ることもあるからSWCも持っていこう…動画も撮るかもしれないし…酔っ払いの宴会撮るにはライカだろうか…失敗しないようにデジタルも入れとこう…なんて考えているうちにあっという間に機材が膨らんでしまう。

実際は桜なんてそっちのけで飲めや歌えや踊れやで写真なんて数カットしか撮らなかったりするので、自分のような人は毎年無駄なことばっかりやってるんだと思う。

そんな今年は思い切ってモノクロフィルムを詰めたM6だけぶら下げて桜並木の下をぶらぶらしていたんだけど、これがすごく楽しかった。桜の季節だけどカラーも捨てた。

レンズは50mmと35mmの2本だけ。これで撮れないものはそもそも諦める。そう腹を括ると写真を始めた頃の楽しさのようなものを思い出した気がする。機材の多さは煩悩の多さと意志の弱さそのものなのだ。意志の弱さはSNSで注目されたいという欲が創り出したものかもしれない。

M型ライカはとてもシンプルなカメラだ。

シャッタースピードと絞りを大雑把に合わせてパンフォーカスにしておけば、あとは巻き上げてシャッター切るだけのこのカメラは、慣れてしまえばスマホよりも速く写真が撮れる。ママチャリに乗りながらスナップ写真撮るのだって問題ない。

その突き抜けた価格にばかり話題が攫われがちだけど、ライカはこんなユルイ使い方を許容する使い勝手の良いカメラなのだ。マニュアルだから難しいなんてことはない。むしろ全自動カメラの挙動を眺めて私たちが「写真ってこんなに大変なんだ・・・」と勝手に誤解してるだけなのだ。

この辺のライカの作法は後ほどどこかで書いてみよう。需要があれば。

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LEICA  M6/Summaron-M 35mm F2.8/ORWO UN54

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LEICA  M6/Summaron-M 35mm F2.8/ORWO UN54

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LEICA  M6/Summaron-M 35mm F2.8/ORWO UN54

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LEICA  M6/Summaron-M 35mm F2.8/ORWO UN54