10月10日で終了になるアレック・ソス展を見に再び葉山へ。
おなじ写真展に何度も足を運ぶのは久しぶり。何度も見たいと思う展覧会はやはりクオリティが高い。前回来たのが夏真っ盛りの恐ろしく暑い日だったのに、今日は一転して真冬のような寒さと雨。関東地方は昨日から10度も気温が下がっていたらしい。そりゃ海に人なんていないよね。
前回来た時は時間がなくて最後まで見られなかった彼のドキュメンタリー映画を観る。
8x10を積み込み、車のハンドルにメモを貼り付けてアメリカを走り回る彼のスタイルが大好きだ。真冬の雪の中だろうが砂漠だろうが、ソスはキョロキョロ周りを見渡しながらアメリカを走りまくる。
僕が窺い知れないアメリカの地方だとか社会からドロップした人たちの様を彼のレンズを通して眺めるわけだけど、特にNIAGARAやBroken Manualのシリーズは重い。
彼の写真は衰退し切った地方の街で生まれて北関東のさびれたロードサイドに人生の一部を置いてきた自分の記憶の底を揺さぶるようで、時々救いようのない憂鬱さを後味に残すのだ。
展覧会は10日まで。