analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

社会の窓は8.3インチ

閉店間際のApple Storeに駆け込みiPad miniを買ってきた。

そろそろマイナーチェンジの時期かもしれないというルーマーサイトのご意見なんて気にせず1nmのためらいもなく、スッとカードを出したらサッと商品が裏から出てきて10分で会計が終了し銀座の夜に飛び出した。スマホタブレットはもう進歩の余地がないだろうし、新型が出てきても後悔はないだろう。

iPadを買ったのは10年以上ぶり。

当時は初物の話題に乗って飛び付いたものの想像以上に使い道がなく鞄の中のお荷物になって以降新しいiPadが発売されても全然興味がわかなかったのだが、あれから長い時間が経過する中でタブレット端末の立ち位置が世の中的に定まってきたし、この10年の間で僕は仕事が変わり家族と暮らすようになったことで生活が大きく変わってしまった。

 

いくらでもやりくりできた時間が大いに削られ、いまや僕が自由に使える時間は熟練の職人が削った鉋屑のように薄く、儚く貴重なものになっている。ネット徘徊もブログ書きも銀行の処理も隙間時間でやりくりしなきゃいけない。

これらの作業はその気になればiPhoneでやれなくもないんだけど、やっぱり大きな画面があった方がいいし電車で目立たず覗かれず、仕事場のデスクにおいても邪魔にならないサイズのタブレットがいいよね…と考えた結果iPad miniとなったのだ。

 

詳しいレビューは数多あるレビューブログに譲るとして、初めて使うiPad miniのサイズ感にちょっと感動した。

電車で鞄の上に置いておいても横から覗かれている感がないのだ。レギュラーサイズのiPadだと思いっきり見られている感があるのに高々数インチ小さいだけでこの心理的な負担がグッと減るのはありがたいし、両手で握るとローマ字打ちが非常にやりやすいのも素晴らしい。iPhoneでもレギュラーサイズのiPadでもこうはいかないもんね。

A5サイズなので片手でニュースもブログも楽に読めるのがいい

 

ポジショントークまみれのSNSに疲れてきたのか最近はてなブログはてなブックマークの記事を片っ端から読み漁っている。数あるブログサービスの中でも相変わらずはてなのクオリティは高いから。

またここ数年、文章を描きたい欲がとても旺盛になっているのでiPad miniと併せてLogitech の持ち運びできるサイズのワイヤレスキーボードも調達した。日本では中々見かけないUS配列。せっかくiPadを新調したのだから、はてなブログも出先から書けるようにしておきたかったのだ。

ちなみにこのキーボード、箱にはfor Macと書いてあるけど普通に日本語のwindows環境でも使える。~を押せばローマ字と英字の入力を切り替えられるし(Macの場合はCtrl+スペース)、ショートカットも普通に使える。

到着時点で化粧箱がいい面構えになっているのはさすがアメリ

 

単四電池駆動というのも良いし鞄に入るサイズながらBluetoothの接続先が3台まで手元で切り替えられるのもいい。

仕事用のWindows PCとiPadを並べておいて接続先を手元で切り替えられるのはとても便利だし同じキーピッチで作業できるのは地味に快適なのだ。仕事用のWindowsとも私用のMacともキーピッチが違うけど、これは使っていくうちに慣れるだろう。

iPad miniに比べて大きいけれどキーボードとしては小ぶりのサイズ感

 

机の上に並べるとウルトラモバイルな環境の出来上がり。新しいiPad miniは小さな社会の窓と言ってもいいかもしれない。

iPad miniを導入したことで隙間時間にiPhoneからぽちぽち書いていたメモやブログ、SNSの返信などのモバイル環境は劇的に改善した。出先からブログを快適に書けるしiPhoneの小さい画面と睨めっこしなくて済むし恐ろしく満足度が高いので、僕のように長距離通勤を強いられ自由時間の制約がきつい人にとってiPad miniはいい選択肢なんだと思う。