analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

60年に1度開催される洪鐘祭に行ってきた

円覚寺の洪鐘弁天大祭を見るために北鎌倉まで足を伸ばした。

この祭事は円覚寺の国宝である洪鐘(おおがね)の鋳造を祝うものでなんと開催間隔が60年に1度という超長スパ。おそらく僕は60年後に生きてはいないだろうしせっかくの機会なので前回の洪鐘祭(1965年)の前年に制作されたレンズをM6に装着し、PORTRA400を詰めて祭の一部始終を目とフィルムに焼き付けてきた。

 

小雨の降る現地に到着すると円覚寺の前の鎌倉街道は朝から人でごった返していた。

日本各地に祭りは数あれど60年に1度の開催するような祭りはそうそう無いと思う。

前回の祭がどんなだったのかなんて覚えている人も一握りだろうし、関係者は過去の記録や写真、新聞記事を頼りに今回のお祭りを作ったらしい。

N0522023

これは洪鐘のレプリカ。あの大きな鐘を下ろしてくるわけにはいかないものね。

円覚寺の中まで一般人は入れないようなので、このお祭りは鎌倉街道を練り歩くパレードが主なイベント。噺から神輿、僧侶の行列、武者行列まで様々な役者が鎌倉街道を練り歩く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の洪鐘祭は2083年だ。

延期があった過去の事例からすると延期分はカウントされないので2080年開催かもしれないし、何かの拍子で延期して2090年になるかもしれない。いずれにしても次回の祭は次の次の世代が担うことになりそうだ。

沿道を埋めた人々が大量に写真や映像を撮っているから次の世代はパレードの再現も楽だろう…けど、沿道を埋めた人たちの写真や映像って60年後にどれだけ残ってるんだろう?

フィルムなら60年なんて余裕だけど。