analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

2020年に使ったフィルム

毎年恒例のフィルム家計簿の公開。

カラーフィルムの使用率が年々下がってきて今年は遂に15.7%まで落ち込みました。数年前はモノクロフィルムとカラーネガの使用率が半々くらいだったのに、どんどんカラーフィルムの使用率が下がってきた。このまま行くと来年か再来年には10%以下になってしまうかもしれない。

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フィルムの消費本数と費用

今年はあまり写真を撮っていないような気がするし実際に撮った枚数は少ないんだけど、蓋を開けてみたら80本程消費していた。120フィルムの消費量が60%以上を占めているので、例年に比べて消費したフィルムの本数は多いけど撮った枚数は少なかった。

フィルムに費やした費用は概ね70,000円。た・・・高っけえ。

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120フィルムが多いのは2020年初めに買ったHasselblad 500C/Mの影響だと思う。

2020年はKodakばかり使っていた。Adoxのフィルムも好きなんだけど120が少ないのでどうしてもKodakばかり使う結果になった。

意外だったのはACROS IIを随分使ったこと。120と135あわせて13%も使っている。高いの何のとブツブツ難癖つけてもやっぱりACROS IIの魅力には勝てなかった。

 

自家現像と自宅スキャンの寄与度

キタムラに現像をお願いした場合フィルム現像が1本720円、フィルムスキャンが500円とのことなので、これを元に計算すると自宅で現像とスキャンをしたことで91,660円を節約したことになるようだ(68本フィルムを処理したことで自家現像で48,960円、自家スキャンで42,700円を節約したことになる計算)。

今年買った現像薬品はAdofix 500mlとSilversalt現像液250mlがそれぞれ2本づつだったのでこれらの合計である5,920円を差っ引いても85,000円程度の差があるので、モノクロフィルムを70本以上消費するならスキャナー買って自家現像初めてしまった方が良いということになる。 

JOBO現像キットと薬品の組み合わせで大体25,000円、エプソンのGT-X 980が60,000円前後なので、思い切って揃えちゃっても一年で元が取れてしまう。

www.silversalt.jp

www.epson.jp

フィルムスキャンは画像処理みたいな無機質な行為でしかない一方、フィルムの現像は物作りのプロセスそのものなので、やってみると楽しいしとてもやり甲斐があると思う。

フィルム写真にかかる費用が高いかどうかは考え方ひとつ

フィルムスキャンも現像も全てお店任せと仮定すると、僕の場合は年間16万円前後を消費材に費やしていることになる。

これを7年繰り返せば112万円となる訳だから、世間的に高嶺の花とされるライカモノクロームを買い換えているのと大して変わらない金額なのである。

フィルムで撮ろうがデジタルで撮ろうが写真であることに変わりはないので、バッテリーや回路が逝かれるかして10年程度で陳腐化するデジタルを買うのか、それとも大切に使える機械式カメラを使い続けるのかという違いでしかないのかもしれないけど、僕はきちんと作られた機械式カメラにフィルムを入れて撮る写真の方が好きだし、失敗しても成功しても自分にとって大切な写真を生み出すのはいつだって機械式カメラだと思っている。

N0542020

LEICA M6/Summicron-M 50mm F2/ACROS II