analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

スロウライフ

土屋鞄製造所のマネークリップに一目惚れした

駅の改札を抜けさぁどこかで昼飯でも食おうかと財布を取り出したら、財布の角が擦り切れて穴が空いていることに気がついた。10年近く使ったであろう今のお財布の寿命が遂に訪れたのだ。 とても良いお財布だったけど、穴が空いているのは縁起が悪いので新調す…

長い休みが終わる

もうすぐ無職期間が明ける。晴れて社会復帰だ。 とはいえこの1ヶ月完全に自分のためだけに生きていたので、どんな服着て家を出れば良いのか仕事仲間とどんな口調で会話をすれば良いのか全く想像がつかない。 社会人になってそこそこ長い期間が経っているはず…

最近おもしろかった本の話

今週のお題「最近おもしろかった本」 ジャレド・ダイアモンド著 文明の崩壊 いまちょうど読んでいるのがこれ。まだ読み始めたばかり。 3.11以降世界中でいろんなことが起こり過ぎたせいか、この手のタイトルを見るとトンデモ本かオカルト本なんじゃないかと…

アレック・ソス展にもう一度

10月10日で終了になるアレック・ソス展を見に再び葉山へ。 おなじ写真展に何度も足を運ぶのは久しぶり。何度も見たいと思う展覧会はやはりクオリティが高い。前回来たのが夏真っ盛りの恐ろしく暑い日だったのに、今日は一転して真冬のような寒さと雨。関東地…

ルーティンという儀式

我が身を振り返ると意識的にやっているルーティンがたくさんある。 毎日の癖というよりは呪術のようなものなのだ。良くいえば縁起担ぎとかセルフ厄払い、言い方を変えれば恐怖に取り憑かれた小心者が意識にこびりついた恐怖を必死に振り払う儀式なのかもしれ…

Groove Lineが終わってしまった

何事にも終わりがあるけれど、24年もそばにあったラジオ番組がなくなるなんて解っていたとしても中々受け入れられない。今月いっぱいで終了ですとアナウンスされていてもいつもと変わらぬピストン西沢のトークを聞いていると「あの話はなかったんじゃないか…

仕事を辞めました

お世話になった方々へ送った最後のEメールが無事に飛んでいったことを確認し、自らの任務を全うした達成感を胸に潔くPCをシャットダウンした。 抜け殻のようになったPCを改めて眺めると、AとPのキーの印字が削れている。自分でも知らないうちに薬指を立てて…

さようなら、大好きだった猫。

子供の頃、大人が口にする「しょうがないね」という言葉が大嫌いだった。 戦争に負けたのも自分の人生がうまくいかなかったのも、身近な人を亡くしてしまったことも近所の寄り合いで気分を悪くしても「しょうがない」で済ます大人を見て、なんと無責任で無気…

夢の中だけで会う男の子

遠くの山から届くアブラゼミの鳴き声は耳鳴りと混じり合い頭の中を駆け巡る。 大きな眩暈。台所から聞こえる家内の話し声と、手を伸ばせば届く距離から聞こえる幼い女の子の笑い声。そろそろ小学生高学年の男の子が帰ってくる時間だ。 うっかりソファで眠っ…

Tivoli PALのレビュー

最近自分のラジオ愛を文字に起こしている一方で「やっぱりラジオなんて今時誰も見向きしないよね」なんて不貞腐れてたら、Tivoli Audio PALを買った話をはてなブログさんにツイートして頂き有頂天になったので、せっかくだから続きを書いてみようと思う。 今…

21世紀にラジオを買う

ラジオをメディアの座から追い出したテレビがネットに駆逐されかかっている21世紀においてまさかのラジオ専用機であるTivoli Audio PALを買った。RadikoやSpotifyのストリーミング放送を受信するスマートスピーカーではない。アンテナをぐいっと伸ばしてFM/A…

ラジオのある生活

フィルム写真とは関係ない話。突然だけど僕はラジオが大好きだ。 一応我が家にもテレビなるものがあるけど、事件事故だとか地震があった時くらいしか地上波放送を見ないので、稼働時間は1週間のうちで1時間くらいだ。 自分の過去を振り返ってみると、(変な…

我が家の本棚

我が家はとても狭いので持っている本を全て本棚に並べることができない。世の中にはそれこそ貪るように本を読む方が沢山いて、そんな方々と比べちゃうと自分の読書量や蔵書は足元にも及ばないのだが、ありあまる蔵書の量に頭を抱え合板で床から天井までの本…

【告知】写真展にお邪魔します

2022年6月21日から6月26日までの6日間、四ツ谷のTotem Pole Photo Galleryで開催される「街と人と」展にゲストとして参加させて頂くことになりました。 この2,3年ほど「今年こそ何か活動をしなきゃ…」とこのblogでも度々ぼやいていながら、あまりに忙しい私…

価値ある愛おしい物たち

今週のお題「人生で一番高い買い物」 そういえば今まで買ったもので一番高かった買い物ってなんだろう。 駅前のコンビニで買ったガムからうっかり買ってしまった高額なシャツまで価格の大小はあるけれど、私たちは毎日どこかで買い物をしている。 人生で一番…

生きづらさの内訳

写真ではなく自分の話。 転職サイトのindeedに載っていた適職探しのための性格診断をやってみたら思いの外面白いことが書いてあって、いい歳してじっくりと読み込んでしまった。自分が世間のことに興味がなさすぎて知らなかったのだけど、少し前からいろんな…

白昼夢もしくは明晰夢、断片的で手繰り寄せられないもの

この世は夢なんじゃないかと思うことがある。 何を寝ぼけたことを言ってるんだと鼻で笑われるかもしれないけれど、あまりに慌ただしい日々を見切り発車でこなしているうちに時間があっという間に飛んでいき、目の前を過ぎていったことをはっきり覚えていない…

日本から転出する同僚に寄せて

かつて一緒に働いていた同僚がニューヨークで仕事を見つけたので家族と一緒にあちらに移るという話を聞いた。なんでも子供の将来と教育を考えた結果の決断なのだそうだ。長い間悩み続けたのだろうけど、何か吹っ切れたような彼の口調はとても爽やかだった。 …

2020年の足跡を振り返る

オイルヒーターを引き寄せ、ソファの上で毛布を身体に巻きつけて2020年に起きたことを思い出している。 酒ばかり飲んでいたからか歳のせいか、記憶と記憶の間から欠落している細切れになった思いが沢山ある。具体的なエピソードが思い出せないのに、不安だと…

短信:忙しすぎて何も書けない

元々月二回更新しようと決めていたのに、私生活が多忙を極めているうちに6月の更新がたったの1回になってしまった。 初めて機械式カメラを触る人向けの記事を書いていたのだけど、仕事やら私生活のあれやこれやで下書きのまま放置している始末。写真も撮りに…

半径Xキロメートルの風景

自粛の呼びかけが始まってからというもの街を歩く人の数が驚くほど減った。自粛に関してはいろんな切り口で様々な意見があるだろうけど、なんの補償もない「おねがい」をすんなり大人しく聞き入れる国民性はとても恐ろしいのではないかと感じている。ある日…

コロナ騒ぎを通じて働き方が変わればいいと切に願っている

私の家は代々商売をやっていたので、両親や祖父母はもちろん近所のおじさんやおばさん、家業のお客さんから近所の幼馴染や野良犬野良猫に至るまで四六時中誰かが側にいる中で育った。窓を開けた軽トラックの助手席に揺られて配達の手伝いに行ったり、店にか…