今週のお題「最近おもしろかった本」
ジャレド・ダイアモンド著 文明の崩壊
いまちょうど読んでいるのがこれ。まだ読み始めたばかり。
3.11以降世界中でいろんなことが起こり過ぎたせいか、この手のタイトルを見るとトンデモ本かオカルト本なんじゃないかと思うように思考がセットされてしまった気がするが、この本は過去に栄えた文明がどのように終末を迎えたのかを明らかにするごくまっとうな本。
ある文明は環境破壊の末に土壌が侵食されたり塩害で崩壊したし、とある文明は過剰な狩猟漁業で立ち行かなくなった。現代を生きる私たちの文明は過去に比べて恐ろしく効率的な技術を手にした文明なのに、その技術を用いて資源を搾取することで社会を維持しているのは過去の文明となにひとつ変わらない。そう考えると僕らの社会は実は想像以上に脆いものなのではないだろうか。
Lauren Sapala著 The INFJ Revolution: Reclaim Your Power, Live Your Purpose, Heal the World
去年の今頃だったと思う。あまりに気分の波が激し過ぎたので入社前のパーソナリティ診断なんかにも使われているMBTI性格診断をやってみたらINFJ型ですと言われた。
その時はフーン・・・くらいにしか思わなかったんだけど、イケイケの時にやっても同じ回答が返ってきたのでおそらく自分の根っこにある素性はINFJ型で間違いないのだと思う。
どうもこの性質の人は社会との折り合いの悪さに悩むらしいが、基本的に悪い人ではないのでもっと皆さん優しく接してください。
INFJとはなんぞや？と不思議に思ったら一読の価値があるかもしれない。
多田羅 景太著 流れがわかる! デンマーク家具のデザイン史
先日まで東京都美術館でフィン・ユールとデンマークの椅子展がやっていたが、結局時間が取れずに見にいくことができなかった。残念。
北欧家具と聞くとフィン・ユールやハンス・ウェグナー、アルネ・ヤコブセンの名前が挙がるが、彼ら以外にもたくさんのデザイナーがいて、デザイナーの系譜も勿論ある。
この本はデンマーク家具が生まれた歴史やデザイナーの系譜を横糸にして各デザイナーの代表的な作品、デザイナーと工房の関係、建築家との関係を豊富な写真と図で解説する。現代デンマークの作家にも話が及んでいて、決して過去の解説だけで終わっていないことも面白い。
