analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

生活のサイズを小さく畳む

あなたは働き者のアリかそれともキリギリスか?と問われたら、私は間違いなく働き者のキリギリスだと思う。心と身体を削って働きまくって稼いだ金は江戸っ子のように使いまくるという性分のままいい大人になってしまったから。

必要なものなら買うぞ!金を使うんだから必死こいて働くんだ!…という生き方は、自分に未来の可能性があって社会が安定している時代だからこそ可能なのだ。当たり前だけど。

ここ2年くらい自分を苦しめていたストレスの中身を因数分解していくと、(誤った方向に)急ハンドルを切った社会の中で自分の生き方と価値観をどうにか延命しようともがいたことが原因だったと思う。仕事はいつかどこかで変わってしまう、時代の潮目だって変わってしまう一方で私たちは年々歳をとって労働者としての市場価値を失っていくのだ。

社会の中の不確定要素が次第に大きくなる今の世相と改めて向き合った時、そろそろ生活のサイズを縮めていく年齢なのかもしれない。それは何かを諦めることではなくて、不要なものを削っていく作業なのだ。手持ち資金を増やしていくことは、自由を獲得することなのである。

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HASSELBLAD 907x CFV50cII/XCD 45mm F4P

写真は自分に残された最後の表現手段で社会とつながるツールだと思うので、これは絶対に手放さない。デジタルはハッセルブラッドにフィルムはORWO UN54かKodak DoubleX(5222)に一本化する。無駄な外食と毎日二日酔いギリギリまで飲む悪い癖からまずは手放していこうと思う。

そしてまずは、人生初の家計簿をつけてみよう。えっ!今更?とか言わないで。