analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

なんてことない写真

日々TwitterInstagramに流れてくる写真を眺めていると、急に疲れを感じてしまうことがある。

SNSに写真をアップロードする人はきっと色々な工夫を凝らして何十枚も撮った写真の中から「これぞ」と思う一枚を厳選してアップロードしているのだと思うけれど、悲しいことにそれらの多くの写真がトレンドを追いかけたような、人の評価を気にして作り込まれたような写真ばかりだと思う。

過去問を解いて傾向と対策をよく読んで受験勉強をした人が撮ったような写真…と私は呼んでいるこれらの写真は、多くの努力と失敗の上に作られているに違いないが、悲しいことに皆が同じ方向を向きすぎているが故にその努力は大海の一滴に帰してしまっているように感じられる。

はっきり言って退屈なのだ。

N0472020

LEICA M6/Super Angulon 21mm F3.4/Fuji ACROS II

大仰な写真にも飽きてきたし、ギトギトした色も見たくない。ポエム付きの写真の洪水だとか化粧が厚いだけのアマチュアモデルのポートレイトもたくさんだ。ディスプレイで見る写真にも飽きてきた。

そんな最近は、なんてことない風景の写真がとても好きだ。大仰な主人公もドラマもない淡々とした写真を美しい額に飾っておきたいと思うことが多くなった。