analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

Summer End

お盆の週末、関東地方は豪雨だった。

いつまでも止まない雨と風が2021年の酷暑を南へ押し返したようで、この豪雨を境に空気が変わったみたい。

心なしか空気が乾燥し始めた感じがして心地いい。

夏が終わりに差し掛かるにつれ段々とビーチから人が去り、空は晴れ晴れと高く広がり山は色づき始める。

少しづつ陽が傾き昼が短くなり、秋が深くなるにつれ私達は家のストーブと温かい食事が恋しくなるのだ。

 

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HASSELBLAD 500CM/Planar CF 80mm/Kodak Ektar

 

オリンピックが終わり、なんとなく世間が疲れ切っているような感覚がある。

コロナ禍が始まって以降半年くらいのスパンで次から次へと専門家やら事情通、半可通がSNSやテレビで好きなことを喋っている。

まともなことを言っている人もいれば、自分の身の回りのエピソードを感情的に語っているだけの人もいるけれど、不思議なことに彼らの賞味期限は半年くらいなのだ。

 

識者と呼ばれる煽動者がいつの間にかSNSにひょっこり出てきて、気がつくとテレビで大きな声でエピソードを語っている。そんな仕組みができている。

彼らは社会を良くしたいと考えているのかもしれないけど、主張を押し付けられるのは異様に疲れるのだ。

きっと私達の心理的疲労って、日々触れるSNSやテレビに垂れ流される彼らの主張から来ているのかもしれない。

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HASSELBLAD 500CM/Planar CF 80mm/Kodak Ektar