analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

Super Angulon 21mm F3.4評の続き、超広角は超自由な画角じゃないか?

今までずっと広角レンズが苦手だと思っていたのに、うっかりSuper Angulon 21mm F3.4を買ってみた話の続き。

最初の1ロール目を撮って感じたことは、長いこと苦手だと思っていたのは広角レンズ全般の話ではなく28mmという画角であって、そこから更に一歩踏み込んだ21mmは意外にも嫌な感じがしなかった。むしろ好きかも…というところまで前々回の記事で書いた。

そこから1ヶ月程使ってみて、その「好き」の内訳が言語化できてきたので、一度文章に纏めてみようと思う。

ちなみにSuper Angulonと書いてズーパーアングロンと読むのがドイツ語として正しいらしい。スーパーじゃないのよ。

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LEICA M6/Super-Angulon 21mm F3.4/Fuji ACROS II

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なんてことない写真

日々TwitterInstagramに流れてくる写真を眺めていると、急に疲れを感じてしまうことがある。

SNSに写真をアップロードする人はきっと色々な工夫を凝らして何十枚も撮った写真の中から「これぞ」と思う一枚を厳選してアップロードしているのだと思うけれど、悲しいことにそれらの多くの写真がトレンドを追いかけたような、人の評価を気にして作り込まれたような写真ばかりだと思う。

過去問を解いて傾向と対策をよく読んで受験勉強をした人が撮ったような写真…と私は呼んでいるこれらの写真は、多くの努力と失敗の上に作られているに違いないが、悲しいことに皆が同じ方向を向きすぎているが故にその努力は大海の一滴に帰してしまっているように感じられる。

はっきり言って退屈なのだ。

N0472020

LEICA M6/Super Angulon 21mm F3.4/Fuji ACROS II

大仰な写真にも飽きてきたし、ギトギトした色も見たくない。ポエム付きの写真の洪水だとか化粧が厚いだけのアマチュアモデルのポートレイトもたくさんだ。ディスプレイで見る写真にも飽きてきた。

そんな最近は、なんてことない風景の写真がとても好きだ。大仰な主人公もドラマもない淡々とした写真を美しい額に飾っておきたいと思うことが多くなった。

2020年以内に買う予定の機材

【この記事は筆者の堪え性の無さにより内容を更新しております】

大型台風が続々やってきたり首里城が焼失してしまったり、とどめを刺すかのように降ってきたコロナウィルス騒ぎで社会がひっくり返ったりと、元号が令和に変わった2019年以降碌でもないことばかりが続いている。

社会全体がどうにもこうにもなムードである中、私の私生活(主に仕事)も妙な災厄にまみれており2020年のはじめの時点で「この調子でいくと9月頃には過労死するかもしれない」と本気で思っていた。

ありがたいことにまだ生きているけれども、7月末あたりは夜中に汗だくで起きたり脈が飛んだり呼吸がうまくできない等々のギリギリの線をヨタヨタ歩いていた。

冗談でもなんでもなく緊急連絡をしたためた紙を財布の中の一番目立つところ、保険証の後ろに入れていた。

N0412020

Rolleicord IV/Xenar 75mm/Tmax100/Silversalt dev

このひまわりが刈り取られる頃に、僕の命も尽きてしまうかもしれない…そんな小学生の教科書に出てきた話が頭の中をグルグル回るような切迫した状況。急に訪れたエクストラハードモード。ブログなんて書く暇どこにもない。

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