小雨混じりの昼下がり、ヨットが浜に打ち上げられていた。
この無職期間中はHASSELBLAD 907Xばかり使っていたけどバッグの中には当然フィルムハッセルも入れていて、気が向いたらTmaxを詰めたSWCでも撮っていた。
機材を詰めたリュックサックを担いで海岸線をふらふら歩いたり岩場を乗り越えテトラの上を歩いたり。途中何回かずっこけて機材を落としそうになったりしたけど、自分にとって海岸線はいつだって面白い。
誰かの落とし物、物語の残骸がたくさんあるから。
ここ数年手探りでずっと探していた現像のやり方について、最近ひとつの終着点に辿り着いた気がする。
とはいえおなじタンクの中で現像したCF Planar 80mmのトーンがあまり好みじゃないので、C Biogon 38mm向けの手法なのかもしれないし、このトーンはC Biogon特有のものなのかもしれないけど。