CZJ Flektogon 35mmレビューの3回目はカラーネガ編。
前回のモノクロフィルム編はFomapan100が予想外の良い写りをしてしまったため、話が現像方法に向いてしまった。
今回はKodak Gold200をPentax SPに詰めて海辺の街をぶらぶら。
普段使いのKodak Portra400の在庫を切らしてしまったため、久しぶりにKodak Gold200を使ってみたけど、とても"フィルムっぽい"発色と空気感を残してくれたと思う。
Pentax SP/CZJ Flektogon 35mm F2.8/Kodak Gold200
Pentax SP/CZJ Flektogon 35mm F2.8/Kodak Gold200
Pentax SP/CZJ Flektogon 35mm F2.8/Kodak Gold200
Pentax SP/CZJ Flektogon 35mm F2.8/Kodak Gold200
Pentax SP/CZJ Flektogon 35mm F2.8/Kodak Gold200
Pentax SP/CZJ Flektogon 35mm F2.8/Kodak Gold200
とても良い。
CZJ Flektogonを通した光はフィルム乳剤面に恐ろしく精緻に結ばれている。
色味こそGold200っぽい大仰な感じとはいえスキャンした画像を細かく眺めてみるとディテールの豊かに驚かされる。
Pentax SP/CZJ Flektogon 35mm F2.8/Kodak Tmax400
Pentax SP/CZJ Flektogon 35mm F2.8/Kodak Tmax400
Pentax SP/CZJ Flektogon 35mm F2.8/Kodak Tmax400
Kodak Gold200が撮り終わったのでTmax400を詰めてみた。
花瓶のガラスを通したどんよりした水面、ひまわりの背中と柔らかな産毛、ざらついたシーツの表面の表現がとても良い。
四隅も破綻せずボケも柔らかく、寄って良し離れて良しでまるで文句の付け所がどこにもない。
私が言えるのはこのレンズを使った感触くらいなので、このレンズのことが気になる方は私の作例とM42 Mount Spiralさんのより専門的な記事を参照いただきたい。
CZJ Flektogon 35mm F2.8 Zebraの簡単なまとめ
- 現代のレンズと比較してもコントラストもシャープネスも十分実用で非常に素晴らしい光学性能
- 割とモダンで端正な写りをするので、いわゆるオールドっぽい写りを期待するなら別のレンズを買った方がいい
- 0.18mまで寄れるのでマクロレンズっぽい使い方からストリートまで撮れる万能レンズだけどコンパクトさはない
- 外装はとにかくチープで同時代のライカなんかと比べるとオモチャっぽい
- 品質管理がかなりザルだったらしく当たり玉と外れ玉がある
- 今のところ安く買えるが当たり外れが大きいようなのであまりお勧めはしない