私はどちらかと言えば引っ込み思案だと思ってる。
外篭り体質なので「引っ込み」ではない一方、ひとつのことを「思案」し過ぎてしまうので物事に取り掛かるまで人の2倍くらい時間がかかる。気がついたら物事が目の前で終わってるし、なんなら撤収作業まで完了している。いつだって後の祭りの傍観者、遅れてやってきた野次馬を演じている。
フィルム写真になるとこの「思案」はさらに伸びる。長巻詰め直している35mmはまだいいとして、120フィルムになるとシャッターを切るまでの葛藤が常人の3倍程度になるんじゃないかとすら思う。撮ろうかなー…やめよかなー…そもそもこのカットを撮る意味とはー…なんてやっているうちにストリートの寸劇は誰にも知られずに幕を下ろしているのである。
写真を撮る人の資質のひとつに瞬時の反応があると思う。とは言え、思案は必要だと思う。
何も考えずにシャッターを切っただけの写真(それはそれで面白いんだけど)を続けていても、それは手癖でシャッターを押しているに過ぎず強い意志や意図はいつまで経っても現れない。私の欠点はカメラを持って外に出てからも考え続けることなので、ここ2週間くらいは考え事は夜に任せて昼はカメラの奴隷のようにシャッターを切ることにしている。
相棒はSWCだ。
HASSELBLAD SWC/Biogon 38mm/Kodak Tmax100
HASSELBLAD SWC/Biogon 38mm/Kodak Tmax100
HASSELBLAD SWC/Biogon 38mm/Kodak Tmax100