analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

ラジオのある生活

フィルム写真とは関係ない話。突然だけど僕はラジオが大好きだ。

一応我が家にもテレビなるものがあるけど、事件事故だとか地震があった時くらいしか地上波放送を見ないので、稼働時間は1週間のうちで1時間くらいだ。

自分の過去を振り返ってみると、(変な表現だけど)きちんとテレビを見ていたのって風雲たけし城徳川埋蔵金発掘、電波少年、筋肉番付と料理の鉄人くらいだった。ウゴウゴルーガとかその後色々あったと思うんだけど、小学生の頃には既にテレビに飽きちゃっていて、学校の会話がテレビの話題になるとそっと輪から離れていた。

子供ながら「いたたまれない気持ち」を抱えて生きていたんだと思う。すまん、僕は話の輪に入れない、なんて感じ。

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考え事は夜にとっておく

私はどちらかと言えば引っ込み思案だと思ってる。

外篭り体質なので「引っ込み」ではない一方、ひとつのことを「思案」し過ぎてしまうので物事に取り掛かるまで人の2倍くらい時間がかかる。気がついたら物事が目の前で終わってるし、なんなら撤収作業まで完了している。いつだって後の祭りの傍観者、遅れてやってきた野次馬を演じている。

フィルム写真になるとこの「思案」はさらに伸びる。長巻詰め直している35mmはまだいいとして、120フィルムになるとシャッターを切るまでの葛藤が常人の3倍程度になるんじゃないかとすら思う。撮ろうかなー…やめよかなー…そもそもこのカットを撮る意味とはー…なんてやっているうちにストリートの寸劇は誰にも知られずに幕を下ろしているのである。

写真を撮る人の資質のひとつに瞬時の反応があると思う。とは言え、思案は必要だと思う。

何も考えずにシャッターを切っただけの写真(それはそれで面白いんだけど)を続けていても、それは手癖でシャッターを押しているに過ぎず強い意志や意図はいつまで経っても現れない。私の欠点はカメラを持って外に出てからも考え続けることなので、ここ2週間くらいは考え事は夜に任せて昼はカメラの奴隷のようにシャッターを切ることにしている。

相棒はSWCだ。

N0412022

HASSELBLAD SWC/Biogon 38mm/Kodak Tmax100

N0422022

HASSELBLAD SWC/Biogon 38mm/Kodak Tmax100

N0432022

HASSELBLAD SWC/Biogon 38mm/Kodak Tmax100

 

Bessa R3Aのこと

最近Bessa R3Aをまたよく使うようになった。

M6を使うようになってから比較的うるさいシャッター音だとか手動で切り替えるブライトフレームが不便だったこともあり道具箱の中で2年くらいスヤスヤ寝ていた。使わないのは勿体無いのでebayに出品しようとしたりマップカメラに査定に持っていったりしたんだけど、なぜか手元に残っている、と言うか手放せなかった。

このカメラと一緒に訪れた場所だとか撮った写真のことを思い出すたびに躊躇してしまう。その度にこのカメラを振り返るとその良さがよくわかる。Bessaはライカのカメラにはない魅力に溢れた製品なのだ。

イカを買おうとしてBessaを買うと後悔して結局ライカを買い直すことになる…なんて巷で言われることもあって確かに自分も同じ道を辿ったけど、じゃあBessaが悪いかというとそうでもなくて、ライカをある程度使うと一周回ってBessaの良さがわかるんだと思う。

せっかくなのでBessaの魅力を綴ってみる。

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