analogue life

フィルムが捉える世界は美しかった

Nikkor 58mm F1.4Gとフィルムで撮る写真

日本製の一眼レフは優秀なのである

先日中古カメラ市で即買いしたNikon F80Sの便利さに驚いている。

最近のフルサイズ一眼レフよりひとまわり小さくて軽くて、基本的な機能はしっかりしつつも無駄な機能が付いていない潔さがいい。Leica M6だとかBessaみたいなカメラを毎日持ち歩いて写真を撮っている日常に国産一眼レフが割り込んでくると、その便利さに本当にびっくりするのである。

自動でピント合わせてくれて露出まで決めてくれてレンジファインダーよりも寄れちゃって、巻き上げも勝手にやってくれてフィルム1本撮り終わったらウィーンって巻き取ってくれちゃう。これを便利と云わずになんと表現すればよいのか。

こんな至れり尽くせりのカメラがあったら、そりゃレンジファインダーカメラが市場から駆逐されても文句言えないよなぁと思えるくらい便利で、うっかりすると「写真チョロいっす!」なんて誤解しそうなくらいのお手軽さ。

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Nikkor 58mm F1.4Gについて

今更私がどうこう云う必要はないであろうニコン2013年に発表した銘玉。シグマやツァイスを先頭に解像度レースが繰り広げられている50mmレンズの市場にあって、空気感やボケ味というおよそスペックに現れない撮影者の自己満足の世界で勝負をかけた、とてもチャレンジングなレンズ。シャープじゃないと怒られちゃうこのご時世に、写真の本質を問いかけたレンズだと思っている。

digicame-info.com

開発者の方々がどのようなアプローチをかけたのか、どんな苦労をされたのかを外部から知る事はできないが、このレンズの設計はきっと楽しい仕事だっただろうな、と勝手に想像している。

photo.yodobashi.com

モダンレンズを付けたフィルム一眼レフで写真を撮ること

古エルマーや古ズミルックスM10に付けたりα7に付けて撮った作例は毎日のように目にするし、アポズミクロンをM6だとかMPに付けて撮ったフィルム写真も(数こそ少ないが)時折目にする。

一方でニコンやキャノンユーザー層の殆どは新製品を追いかける傾向が強いようで、フィルム一眼レフに最新のニッコールレンズを付けて撮った作例を目にすることは極端に少ない。

新しい設計のレンズはCMOSセンサーの性能を引き出すべくテレセントリック性やコーティングが改良されているはずなので、そんなレンズを通した光を35mmフィルムと云う古いフォーマットで受け止めるとどんな写真になるのだろうという興味があった。特に現代のコーティングがなされたレンズと古い設計のフィルムの組み合わせは何か面白いものが撮れるかもしれない。 

評価軸をどこに置くか

ぶっちゃけた話、モダンなレンズの解像度はAdoxのCMS20みたいな特殊例を除けば35mmフィルムの解像度を上回っていると考えられるので、現像したフィルムをスキャンしてびしっとバリッと解像してるか否かを評価するのは意味がない。レンズを通った光が到達する場所はCMOSセンサーではなく写真フィルムという前時代の産物である。数値で立ち現れる解像度やダイナミックレンジのようなものとは違う評価軸が必要だ。

 

www.adox.de

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フィルムの情緒とNikkor 58mm F1.4Gの空気感

そんな訳で、Nikon F80SとNikkor 58mm F1.4Gの組み合わせテストのゴールを「フィルムが持つ湿度感と情緒とこのレンズの持つ空気感を掛け算したらどんな写真になるのか?」という事に設定した。

我ながら大仰なゴールを設定してしまい、情緒も空気感もない写真が撮れなかったらどうしようと後悔したが、悩んだところで何も始まらないのでとにかく撮ってみた。

使用したフィルムは3種類。フジ記録用100とKodak Portra400とフジACROS100。

いきなり言い訳から始めると、先日購入したF80Sはどうも巻き上げに問題があるらしく、シャッターを切ると時折ミラーが上がったままになりエラーを吐き出す。そのままもう一度シャッターを切ると何事も無かったかのようにエラーが消えるのだけど、都合2コマ分を消費するという状況に時折陥るため、特にPortra400で実際に撮れた写真は少ない。

言い訳はほどほどに作例を。

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Nikon F80S/Nikkor 58mm F1.4G/フジ記録用100

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 Nikon F80S/Nikkor 58mm F1.4G/フジ記録用100

 

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Nikon F80S/Nikkor 58mm F1.4G/Kodak Portra 400 

 

N0272019

 Nikon F80S/Nikkor 58mm F1.4G/Fuji ACROS 100

考察を試みる

比較対象はNikon D700とSummicron 50mm F2、Summaron 35mm F2.8。

Nikon D700のCMOSセンサーが捉えた写真とPortra 400、フジ記録用100が捉えた写真を比較すると、やっぱりCMOSセンサーの色はあっさりしているなーという印象。線が細くてあっさりしている優等生タイプ。一方のPortra 400は雑味の旨味が凝縮されたようなこってり濃密な写り。フジ記録用はまぁ、、、記録用の空気感ですかね。

個人的にはACROSの写りが一番好みかも。

ベイヤーセンサーのデジタルカメラで撮った画像をモノクロ処理すると、どうしても煮え切らないもやっと感が出てしまうのだけど、そこはフィルム。きちっと写ってくれる。

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 Nikon D700/Nikkor 58mm F1.4G 

イカには時代を超えた写真へのポリシーがあるのか、私の手元にある2001年製のSummicron 50mm F2と1965年製のSummaron 35mm F2.8はぱっと見画角の違い以外あまり違いがない。よーく見ると暗部の階調だとかコントラストは違うのだけど、なにか一本の軸が通っている印象がある。

この2本のレンズと比べるとNikkor 58mm F1.4Gはコントラストが微妙に強い気がする。

N0382017Bessa R3A/Summicron-M 50mm F2/Kodak Portra 400 

 

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Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Fuji ACROS 100 

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Bessa R3A/Summicron-M 50mm F2/Fuji ACROS 100 

結論: そこに湿度感、空気感はあるだろうか?

もうこれは趣味嗜好と自画自賛の世界でしかないが、私個人としてはNikkor 58mm 1.4Gが持つ空気感とフィルムの持つ湿度感はいい感じの掛け算になっていると思う。このレンズを持っている方は迷わず中古屋に走ってNikonのフィルム一眼を探すべきだと思うし、このレンズもフィルムカメラも持ってない人は今すぐ両方を買いに走ることをお勧めしたい。ことNikkor 58mm F1.4Gは後世に残す財産のようなレンズなので、持っていて絶対に損はない。

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 Nikon D700/Nikkor 58mm F1.4G 

 

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Nikon F80S/Nikkor 58mm F1.4G/Fuji ACROS100 

 

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Nikon F80S/Nikkor 58mm F1.4G/Fuji ACROS100 

デジタルカメラとこのレンズの組み合わせでも充分に美しいボケと空気感を味わえるが、かつてこのレンズとD700で撮った写真を眺めると、あまりにクリアかつシャープ過ぎて湿度ゼロの世界を撮ったような、生気の薄い写真のように思う。

このレンズはやっぱりフィルム向けかもしれない。レンズの空気感とフィルムの湿度感がマッチするかもしれないという私の見立てを裏付けるためにも、もう少し検証を続けようと思う。

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Nikon F80S/Nikkor 58mm F1.4G/Fuji ACROS100 

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Nikon F80S/Nikkor 58mm F1.4G/Fuji ACROS100 

 

東京マラソン2019に思うこと

フィニッシュラインが見えた時、朦朧とした意識の中にじわじわと込み上げる達成感があった。気温6℃の冷たい雨と風の中、初めてのフルマラソンのゴールまで後十数メートル。手首から先の感覚は既になく、ずぶ濡れの靴の中の足は別人の足の裏のようだった。

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Nikon F80Sを手に入れた

第41回 世界の輸入カメラ市

仕事の合間を縫って銀座松屋で開催中の世界の中古カメラ市へ。

実は真面目に時間をかけて見て回ったのはこれが初めてで、前回は超駆け足で見て終了だったしその後しばらくは仕事やらプライベートな用事が重なったり、うっかりこのイベント自体を忘れていたりしてちゃんと行けていなかったのだけど、今回ようやく遊びに行けた。

改めてちゃんと回ってみて、このイベントのヤバさを感じている。

ジャンク品やB級品を見て回るのも楽しいし欲しかった機材を探すのも楽しい。来場者も多いので、セール会場のような心境で安易に「これください」してしまいかねない雰囲気である。

スーパーアンギュロンに目が行きクセナー50mmに目が止まり、横目にテレエルマリート90mmを眺めマキナ67箱付きを凝視した次の瞬間マミヤ7を本気で検討しちゃってたりする。かわうそ商店さんのところでフィルムを眺めて一旦心を無に戻したと思ったら、その裏に訳あり品のワゴンセールを見つけて2,3台抱えたところで正気に返った。
このイベントは正直あぶない。

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iPhone SE/VSCO 

Nikon F80Sを買った

いろんなレンズやボディに目が行った挙句、アレモコレモさんのblogを見て気になっていたF80Sを買ってしまった。気がついたらF80Sがプチプチでぐるぐる巻きにされ、松屋銀座の紙袋に入っていたといういつもの展開。F80Sは中々中古屋で見かけないので、これは買いだった。

aremo-koremo.hatenablog.com

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我が家のデジタルカメラFマウント一筋だったのでレンズ資産はまま豊富にある。その中でもとりわけ気に入っているNikkor 58mm F1.4フィルムカメラで使うとどんな絵が撮れるのかということに興味があったので、まずはF80Sに58mmを付けて、Portra400を詰めて試し撮りをしようと思う。

 

Nikkor 58mm F1.4G

数あるレンズの中でも手放せないものを挙げろと言われたら、これとズマロン35mm F2.8を挙げると思う。後者はズミクロンの影に隠れた優秀なレンズで癖らしい癖はない一方で、このNikkor 58mm F1.4Gは個性が光る銘玉だと思っている。

レンズを評価する物差しが解像度のみになっている感が否めない昨今、解放の解像度を捨て、数値化が難しい空気感やボケ味に重点を置いているという点で異端な存在。photo.yodobashi.com

 

点光源のボケ味はこのレンズの特徴。溶けるように美しくボケる。素敵だ。

N0942014

Nikon D700/ Nikkor 58mm F1.4G

 

もちろん空気感なんてものは到底数値化されるものではないので、個々人の好き嫌いで評価が決まるレンズ。スペックには現れないこの性質は使ってみないとわからない、そんなレンズ。

Fマウントのボディを持っている人には是非使って欲しい。ってかアマゾンのリンクを貼っておくので、黙って買って使うべし。 

 

中古カメラ市は2月26日まで。特にフィルム写真を始めたい貴兄は銀座松屋8Fへ急行!

 

Arista Edu Ultra 100を試す

東京マラソンに出ます

去年の暮れから毎週末はランニングに出るようにしている。35歳を過ぎてからと言うもの肉が落ちなくなってきたことと、ダメ元でエントリーした東京マラソンの抽選を通ってしまったからである。

正直な話長距離走るのはダルいし練習なんて大嫌いなんだけど、Nike Run Clubのアプリが自分の成長の記録を取ってくれているし、iPhoneで写真を撮りながら結構楽しく走っている。

Nike Run Club

Nike Run Club

  • Nike, Inc
  • Health & Fitness
  • Free

そんな先日、いつもの通り夜一人で走っていたら15キロ地点あたりでフィルムのストック切らしていたことを思い出し某量販店に入ってArista Edu Ultra 100を試し買い。給水地点ならぬフィルム補給地点。走りに出たのかフィルム買いに出たのか、トレーニングで走っているのかiPhoneで写真を撮るために走っているのか解らなくなってきた。

もし首都圏大停電なんて事態に直面しても、20キロ先なら走ってフィルム調達して機械式カメラで写真を撮り続けられる自信がある。店さえやっていたらだけど。

 

Arista Edu Ultra = Fomapan

Arista Eduの中身はFomapanだと言われているので、前々から試してみたいと思いつつ中々踏ん切りがつかなかったFomapan 100の代わりにこのフィルムを買ってみた。Fomapanは感度ごとに個性がバラバラのフィルムで、ISO200がT粒子で高精細・粒状性良好なのに対してISO100と400が旧型乳剤。ISO100が一番画質が良さそうなのに何故か一番手に負えないフィルムという評判だったので、これを機に試してみたいと思った次第である。

tokyoaltphoto.com

tokyoaltphoto.com

 

まずは雨の東京駅。

左右対称の荘厳な建築と人がいないだだっ広い空間…みたいな社会主義国っぽい被写体から撮り始めてみたんだけど、思惑通りFomapanには湿度たっぷりの重苦しい雰囲気が合ってるんじゃないかと納得している。

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Leica M6/Summaron 35mm F2.8/Arista Edu Ultra 100

 

酷いけど面白い

暗部が落ちてハイライトが抜けるとは聞いていたけど。確かにその傾向はある。そこまで酷くはないけど確かに前評判通り。なだらかに階調がつながってスコッと抜ける。日差しなんでほぼ無い雨の新宿で撮った一枚は面白いほど前評判通り。

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 Leica M6/Summaron 35mm F2.8/Arista Edu Ultra 100 

 

良く言えば思い切りのいいフィルム、写真フィルムらしい雰囲気ある写真フィルム。フィルム写真しかない時代なら「これはちょっと」な個性だけど、デジタル全盛のこのご時世だとこれはこれで面白いフィルムだと思った。と云うかむしろ好きなフィルムかもしれない。

N0132019 Leica M6/Summicron 50mm F2/Arista Edu Ultra 100  

 

今思い返せばFomapan 400を初めて使った時も、最初の感想は「うわぁ、荒いなぁ…」だったように思う。それでも何度かスキャンした写真を眺めているうちに不思議と引き込まれていて、2本目、3本目と進み気がついたらFomapan中毒になっていた。世間で言われるグレートーンの美しさにすっかりハマってしまったんだと思う。

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Leica M6/Summaron 35mm F2.8/Arista Edu Ultra 100 

Fomapan 100にも同じような中毒性があるんじゃないかと思う。今回はAristaを使ってみたけど次回は本家Fomapan100を使ってみよう。

いやぁ、Fomaって本当楽しいフィルムですよね!

 

追記:Flickr exploreに選ばれる

Flickrにアップしていた写真が2枚同時にexplore入りしていた。過去に何度かexploreに取り上げてもらっているけど2枚同時は初めての経験だったので驚いた。Arista Edu100/Fomapan100と相性いいかもしれない、自分。

 

 

 

Astrum Фото 400を使ってみた。

インフルエンザに罹ってしまった!

記憶が確かならば人生で初めてインフルエンザに罹ったと思う。

毎年風邪っぽい何かをもらってはいるけど、酒を飲んで寝ると治っているので「体調悪いけど大丈夫でーす」と仕事場で話していたら強制的に病院送りになりインフルエンザであることが判明した次第。

その後突然39度台の熱が出てフラフラしながら仕事場から撤退。

電車のボックスシートの片隅に身体を押し込んだと思ったらそのままスヤスヤ寝てしまい凄いところまで連れてかれ慌てて戻る。駅のホームをヨタヨタ歩きながら携帯を見たら「明日から会社出禁ね」、という指令を受け強制的におやすみ。

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Leica M6/Summaron 35mm F2.8/Fuji ACROS  

 

仕方がないので翌日からお言葉に甘えて家でボンヤリしていたのだが、いくらボンヤリ待っていても一向に鼻水も咳もクシャミもでない。強烈な熱と頭痛と目眩が瞬間風速的に訪れて、その後風邪の症状ひとつない状態に戻っていた。

凄いぞこの免疫力。 

Astrum Фото 400 

熱にうなされてふらっと立ち寄ったスズカメさんで見慣れないフィルムを見つけた。

Astrum Фото 400というウクライナ製のフィルムなんだけど、ソ連のフィルム生産を担っていたSvemaというソ連国営企業が倒産した後に、同社製品の生産を引き継いだのがこのAstrumという会社らしい。ロットやら期限が箱に手書きされていてただならぬ雰囲気。

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Svemaという会社は戦前に設立され、戦中はクラスノヤルスクに疎開して創業していたり戦後はAgfaの技術者と技術を接収して事業を続けたもののソ連崩壊後に西側諸国との競争に置いていかれ倒産したのだそうだ。フィルム会社の身の上話はどこも紆余曲折で面白い。

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Leica M6/Summaron 35mm F2.8/Astrum Фото 400 

 

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Leica M6/Summaron 35mm F2.8/Astrum Фото 400 

 

N0052019

Leica M6/Summaron 35mm F2.8/Astrum Фото 400 

 

今回はアートラボさんに現像をお願いしたのだけど、現像から上がってきたフィルムをスキャンしてみて思ったのは、コントラスト強いけどおとなしいフィルムだなーという印象。紙に焼いてみたら印象はまた違うんだろうけど、荒々しい仕上がりを想像していただけにちょっと拍子抜け。もしかしたらFomapan100の方が凶暴かもしれない。

個性の話をしたらFomapan。

あまりにFomapan100は凶悪なので、個人的にはFomapan 400ばかり使っている。今回使ってみたAstrumは想像していたよりもいいフィルムだったけど、フィルムの個性という面ではFomaの方が個性的かもしれないなぁ、と思っている。

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 Leica M6/Summaron 35mm F2.8/Fomapan 400 

 

そういえばクラスノヤルスクといえば核工場。90年代に作られたドキュメンタリーを改めて見直してみた。これはこれで独特な空気感があっておすすめ。

www.youtube.com

 

小さな物作りを仕事にしたい

働き方改革が意外にも身近なところまで来ていた

仕事の打ち合わせ中、出席者のひとりが唐突かつ堂々と「最近副業で始めた方の仕事が順調なんだよねー」とか言い始めた。

何言い始めるんだこの人って呆気に取られていたら、いつの間にか我が社の内規が変わって副業OKの会社に大変身していた。世の中そんな会社があるのは知っていたけど、どちらかと言えば我が社はコンサバ寄りな会社なので、まさかこんな時流に乗っかっていたなんて予想だにしていなかった。

そして、そんな重大なルール変更が社内の一部を除いて知らされていなかったことに一同騒然。もう、只々「たまげたなぁ」が感想である。

www.recruitcareer.co.jp

リクルートキャリアの調査によれば20189月時点で副業を容認している企業は全体の28.8パーセント。調査対象は業種、規模がきれいにばらけているのでまずまず真実に近い数字だと思う。

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Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Kodak Tri-X 400

 

昔のこと、これからのこと

私事ではあるが、建築設計と写真でどうにか独立して飯が食えないかと考えあぐねた時期があったものの、経済的な不安と経験の少なさからまずサラリーマンを始めてこっそりインターンをやっていたり勉強を続けてきた経緯がある。

いつかどこかで機が熟したらなんて思いでぼんやりしていたら、いつの間にか家庭が出来上がってしまいさらに独立が遠くなって今に至る。

主たる収入源でなくてもいいから、何かしら物作りをして仕事の対価を得てみたい、自由に自分の仕事をしていたいと云う思いが飛び出しそうになっている。まずはこれを機と捉え小さな1歩踏み出してみようと思う。

実は以前もこっそり小遣い稼ぎをしていたりもしたので、確定申告でヘマしたりよっぽどのことがない限り副業がバレないのは経験上わかっている。
そんな訳で、副業が禁止されていても1歩踏み出すこと自体はできた筈なんだけど、身近な人間がきちんと副業で結果を出しているのを目の当たりにすると、ちゃんと自分自身もアップデートしてやらなきゃいけないと痛感した次第。

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Leica M6/Summaron 35mm F2.8/Fuji ACROS

 

屋号だけは既にある

ある時期プラムのある家に住んでいた。丁度野心溢れる将来像を持っていたその時分、ぼんやりと自分の将来を妄想する中で “Studio Plumhouse”と云う屋号を思い付いてそれをこっそりしまっていた。もしかしたら写真事務所かもしれないし建築設計かもしれないし、はたまた超小規模なブルワリーかもしれないけれど、何かを作る「場所」としてStudio Plumhouseという屋号を使えたらいいな、と思っていた。どうせだからこの屋号をそのまま使おう。

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Leica M6/Summaron 35mm F2.8/Fuji ACROS 

 

何をやろう、何から手をつけよう。

写真事務所をやってみるのは結構ハードルが高そうだけど、まずは手始めとしてflickrに上げる写真はStudio Plumhouse名義にして、きちんとクレジットを入れてみた。人の評価はわからないけど、自分の中では何かを考えてシャッターを落として現像してきたものだから我が子のように取り扱ってあげたい。

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Leica M6/Summaron 35mm F2.8/Fuji ACROS

 

屋号を掲げたら次は何か仕事を取らなければない。

せっかくだから何か面白いことをやりたい。収益の話は一旦置いておくとして、熱中できる仕事をやりたい。同じようなことを考えている仲間がいたらいいな、なんて思っていたりもする。

フィルム写真の始め方

フィルム写真が復興している予兆

先日某量販店で若い子がフジ記録用100を机に並べて店員さんに「CDに焼いてください」なんて注文をしている場面に遭遇した。その数日後にフィルムを買いに入った小売店でお会計を待っていたら、これまた若い子がフィルムの装填方法を店員さんから教わってる場面に出くわした。あまり実感はないんだけど、着実にフィルムカメラは復興しているのかもしれない。

Google Trendで過去5年間の「フィルムカメラ」の検索推移を調べてみると、フィルム写真が少しずつとはいえ確かに検索ワードの上昇トレンドに入っているし、同様に「Film camera」で全世界を対象に過去5年間の推移を見てもやはり同様のトレンドのようだ。爆発的なブームなんてロクなことがないので、このままじわじわと上げトレンドが継続して、どこかでデジタル写真とフィルム写真の均衡点に達してほしい。

そんなほのかな願いを込めて、まさか2019年にもなってフィルム写真を始めようと思う人に向けてささやかな記事を書いてみようと思う。

 

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フィルムカメラはどこで買う?

キャノンがフィルムカメラから撤退してしまったので、現在新品でフィルムカメラを買うとしたらNikon FM10F6かライカMPかライカM-Aくらいしか選択肢がない。一番安いFM10でもボディだけで4万円前後でF627万前後。ライカはいずれも60万程度なので、軽い気持ちで「取り敢えずフィルムカメラを使ってみたい」人は中古を探すのが良いと思う。

papacame.com

東京周辺なら銀座新宿界隈を中心に、レモン社やスキヤカメラ、マップカメラやラッキーカメラ等々優良な中古カメラ屋がひしめいているのだが、実際に一軒一軒眺めて回るのは相当時間がかかるので、Camerafanさんでこれらの店の在庫を一網打尽に検索してからお店に向かうのが良い。

camerafan.jp

もし既にNikonCanonのレンズ資産を持っていて、AFのついた便利カメラをお探しの場合はF-801だとかF-80D、EOSシリーズを探してみるといいかもしれない。F-80Dとかなら1万円未満でボディが買えるので、Portraなんぞを詰めて最新のナノクリレンズを使ったら面白いかと思う。Nikkor 58mm F1.4とか絶対面白い。

photo.yodobashi.com

フィルムはどこで買おう?

KodakPortraEktar、フジのProHIlfordあたりならまだ都内の量販店で買える。最近はビックカメラArista Edu(中身はFomapan)を置いてたりするし、初期衝動に任せて気になるフィルムを調達する場所としては良いと思う。

運悪くフィルム沼にハマってFomaAdox、フジ記録用やCinestillのフィルムが欲しくなってしまった場合はかわうそ商店さんかSilversaltさんから仕入れることになるが、神奈川方面に住んでいる幸運な方はカメラはスズキさんと云う素晴らしすぎる店が横浜駅ジョイナスの中と元町にあるので、実写サンプルと豊富な在庫にまみれて買い物をすることができる。500円払えばフィルムガチャもできたりする。

silversalt.jp

kawauso.biz

filmmer.hatenablog.com

気の毒にもフィルム沼にずぶずぶと嵌り月に何本もフィルムを消費するようになった方はB&Hに行くしかない。レートにもよるがKodakIlfordのフィルムであれば信じられないような価格で買える。Adoxはなぜか日本で買ったほうが安い。

aremo-koremo.hatenablog.com

フィルムも安いがライカはじめ写真機材も安いので、気がついたらすごい買い物をしている可能性すらある。

www.bhphotovideo.com

1USDが100を切ったら…と思うとポチりたくなっちゃうかもしれない。

 

現像はどうする

まずは量販店で現像をお願いすればいいと思う。量販店でも小規模のお店でも現像とフィルムスキャンを同時にやってくれるので、予算が許せば現像とプリントとスキャンをお願いしてフィルムの味を比べてみると面白い。 

ことKodak純正現像に関してはモノクロネガならフォトラボオクダ(Lab21)さん、カラーはKJイメージングさんがリーズナブルかつ丁寧な現像をしてくれるのでお勧めできる。しかもフィルムを郵便で送って現像をお願いすると現像完了後にレターパックでネガを返送してくれるので、とてもありがたい現像所である。

4696bw21.com

何かの不運でモノクロリバーサルフィルムの美しさに目覚めてしまった貴兄は、さらに現像所の選択肢が限られてくる。この美しいモノクロフィルムに嵌ってしまった場合は麻布の田村写真さんかSilversaltさんのモノクロリバーサル現像サービスを利用するしかない。Tri-Xの純正現像の2-3倍程度の費用がかかるけど、個人的にはこの泥沼に是非嵌って頂きたい。現像から上がってきたフィルムを光にかざすと、そこには驚くべき精緻な世界が広がっている。

www.tamurasyasin.com

自宅スキャンするのも悪くない

量販店だとかネット現像所でフィルムスキャンを依頼すると、大体現像代プラス500円くらいでやってくれるのだけど、スキャニングの質だとか料金を考えるとお店には現像のみお願いしスキャンは自宅でやってしまうのも悪くないと思う。

我が家ではPlustek 8200aiTIFFにスキャンした写真をlightroomjpegに変換しflickrに上げている。このスキャナに付属するSilverfastと云うソフトの出来の良さに甚く感銘を受けている。業者のスキャンと比較しているので是非見比べてほしい。

filmmer.hatenablog.com

 

踏ん切りがつかない貴方に進める使い捨てカメラ

フィルムカメラが欲しいけどどうにも踏ん切りがつかない。そんな貴方は使い捨てカメラをお勧めする。使い捨てカメラと云うとフジの写ルンですが思い浮かぶけど、世の中にはIlfordのフィルムを詰めた使い捨てカメラだとか、Lomoのフィルムを詰めた使い捨てなくてもいいカメラだとかが売っていたりする。特に後者のLomoは予め詰めてあるフィルムが使い終わったら、フィルムを詰め替えて使えるスグレモノ。

2019年なったしこの機会にフィルムカメラに挑戦したいけど、いまいち踏ん切りがつかない。そんな貴方に是非使って欲しい。

www.cybergraphics.co.jp

 

shop.lomography.com