analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

浅い眠りと夢の境界線

ボックス席にぼんやり座って窓の外を眺めていた。

初めのうちは見慣れた通勤の景色だったのに、景色が徐々に変わって行きいつの間にか東南アジアのどこかの田舎のような風景になっている。徐々に乗ってくる人たちの顔つきと服装が移り変わり、気がついたらぎゅうぎゅうの満員電車になっていた。

風化した派手な色使いの案内板には見たこともない文字が溢れ、人々の会話も不思議な言葉で交わされている。時折理解できる巻き舌の英語。

あぁここは多分インドだ。自分はインドに呼ばれている。今年はインドに行くかもしれない。

最近眠りが浅いのか、時折夢から醒める。

ベッドの中でさっきまで見ていた夢の景色を思い出していると、またウトウトし初めて寝落ちしていて次に目が覚めるとさっき見ていた夢と同じ場所を訪れていることに気づくのだけど、これが本当に夢の続きだったのか微睡のなかの微かな記憶だったのかもはやわからない。

夢と空想の境界線が年々曖昧になっている気がする。この初夢が今年のどこかで現実と交差したら面白いんだけど。

 

今週のお題「初夢」