analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

前進するってむつかしい

急に秋めいてきたと思ったらもう9月。

今年もあと3ヶ月と半分くらいしかないのに、2021年の初めに立てた目標のほとんどを達成できていない。何にもできない自分が嫌いになりそうなくらい未達成。

「毎日仕事と家事に追われてるんだもん、しょうがないじゃない」と悪い自分が耳元で囁く。

残りの3ヶ月強で物事が好転するかもしれないけれど、今のところ2021年は暗いトンネルを俯いて歩くような感じだった。

N0272021

LEICA M6/Super Angulon 21mm F3.4/ADOX CHS100II

忙しさの半分くらいはコロナ禍のせいで、気持ちの落ち込みの主成分はコロナ禍による社会的な抑圧と自由の剥奪だ。

 

世間はコロナウィルスに社会が掻き回されてるというけれど、私はそうは思わない。コロナウィルスはただのきっかけであって、社会を混乱させているのは私たち人間そのものなのだ。

一部の人々が発した無責任な言説が飛び交い、SNSを通じて無教養な人々が増幅した言説のバケツリレーがうねりとなって世論や政治を動かし、この社会の見通しを暗くしてきたのだ。

 

解決策は過去をバッサリ見捨てて、未来を向くことでしか生まれないと思う。

社会の仕組みを変え、東京一極集中を改めた上でコロナウィルスとの共存を図る。そうすれば、私達の将来の見通しが少し良くなって、抑圧から解放されると思う。日本の地方都市だって元気になって多様性が大きく前進するかもしれない。

 

でも、日本の政府や行政の行動や言動を見ていると、ワクチンに縋って東京一極集中と既存の社会システムや経済を延命することだけを考えているようだし、その取り組みの勝算が次第に低くなっていくにも関わらずその方針を思慮なく是認する日本人と世相に私はとても落胆している。

困ったことに日本人はとても臆病で、新しいことに手をつけられないのだ。優秀な工員を養成するための義務教育課程で育ってきた人々は新しいことを考えられないのだ。

 

このままじゃ社会の幸福度は下がるだけだし、ワクワクする未来って描けない。

くたびれつつある東京と日本の未来が一蓮托生だって言われたら嫌だけど、それが日本人が選択した未来だと言うのなら仕方がない。とはいえ、自分は巻き添えになんてなりたくないので、どうにか未来を掴まなきゃいけないんだけど、果たしてどうすりゃいいのかわからない。

詰まるところ、自分も工員養成教育を受けた成れの果てなのかもしれない。

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LEICA M6/Super Angulon 21mm F3.4/ADOX CHS100II