analogue life

フィルムが捉える世界は美しかった

中判フィルム写真の勘所

年末年始は大掃除やら親類への挨拶で忙殺されていた。

前回の引越しで紛失していたと信じていたSIGMA DP1Mの充電器とバッテリーが書類の束の中から出てきたり、ほとんど忘却の彼方にあった固定資産税の振込用紙が仕事の書類の隙間から出てきたりするので年末の大掃除は(面倒臭いけど)悪いことではないなぁと思った2019年の師走。

 

Rolleicord IVと仲良くなる

何を隠そう昨年末に購入したRolleicord IVの勘所が捕らえきれずにいた。

どうにもボンヤリ面白みのない写真が続いてしまい、もしかしたらGT-X 980のスキャン能力が悪いのではないかとか、現像の方法が悪いのではないかとか試行錯誤を繰り返した結果、私の撮影技術に問題があるという結論に至った。

早い話目が悪いのである。そして気が短いので見切り発車してしまうのである。

二重像を合致させてシャッターを落とすライカだと、多少目が悪くても感覚でシャッターを落とせばそんなに外すことはないのだけど、Rolleicordのようにスクリーンに投影された像を見ながらフォーカスを調整する方式だと、どこがピントの山なんだかわかるまでに経験を要する。

加えてスクリーンに投影される像が左右逆転なので、これまた慣れるまでに経験が必要だった。

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Rolleicord IV/Schnider Xenar 75mm/Kodak Tmax 400

N0032020

Rolleicord IV/Schnider Xenar 75mm/Kodak Tmax 400

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Rolleicord IV/Schnider Xenar 75mm/Kodak Tmax 400

スクリーン上の像が左右反転して構図がよく解らなくなる問題は、スクリーンを見る前に撮りたい対象をよく観察し自分と被写体を「きちんと相対させる」と解決することがわかった。

一眼レフだとかレンジファインダーを使っていると、とかくファインダーの中で撮影を完結させてしまうのだけど、Rolleicordで写真を撮るときは一眼レフよりもさらに対象を観察し、スクリーンを覗く前に対象と自分の間合いを把握する必要があると思う。

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Rolleicord IV/Schnider Xenar 75mm/Kodak Tmax 400

二眼レフは簡単な構造のカメラだけど、きちんと向き合わないとソッポを向く。

使い手がきちんとカメラと向き合えば想定以上の結果を出してくれるけど、対象をきちんと観察せず、何も考えずにシャッターを切っていたら何も答えてくれない。

被写体をよく観察し構図を考えてシャッターを落とした写真を眺めていると、改めてこのカメラに取り付けられたSchneider製Xenar 75mmの凄さを思い知る。

現代でも通用する繊細さと迫力が同居していて、本当に70年前に設計されたレンズだろうかと思う。

ところでハッセルブラッドってどうなんだろう

中判フィルム写真の美味しいところが解ってくると、案の定ハッセルブラッドなるものに食指が動くらしい。これはもはや避けられぬ運命かもしれない。

2020年はハッセルブラッドを味見してみようと思う。あわよくば私の伴侶になるようなハッセルブラッドと出会ってみたい。