analogue life

シンプルな暮らし

Fomapan 400を使ってみた

秋をすっ飛ばして冬が来た

12月だと云うのに気温が20℃近いって何事!…なんて思っていたら、あれよあれよと云う間に最高気温が10℃を下回って一気に冬に突入した。天高い秋の空とか紅葉とか、秋晴れの下の海岸沿いドライブなんて云うものと全く程遠い無慈悲な季節の移り変わり。ここ数年春とか秋が全然ない気がする。

入管法の緩和とか外国人労働者規制緩和と歩調を合わせるように、日本から情緒といったものが消えていくのではないかと心配になる。そんな急激な季節のうつろい。

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Bessa R3A/Summicron-M 50mm F2/Fomapan 400

ここ数年、冬のお気に入りはオイルヒーター。

電気代が怖くて最低出力運転にしているので、勿論部屋中がポカポカになるわけではないけど、身体に毛布を巻いてソファに仰け反りこのヒーターに脚を乗せているととてもいい気分。石油ストーブの刺すような強烈な暖かさではなく、柔らかい不思議な暖かさがとても心地良い。炬燵のような中毒性がある。頭寒足熱。

 

Fomapan 400

Tri-XかTmaxの2択状態が長らく続いていたISO 400のモノクロフィルムのローテーションにFomapan 400を加えてみた。前二者に比べるとコントラストが強くて粒状性が悪い印象。 

N1522018

Bessa R3A/Summicron-M 50mm F2/Fomapan 400 

銀座の裏道。トタンの外壁もバリッと写るこの感じ。

 

N1492018

Bessa R3A/Summicron-M 50mm F2/Fomapan 400

何気なく50mmを着けて浜松町の夜をぶらぶらしていた時の一枚。Fomapan 400は夜のストリートスナップなんかにいいのかもしれない。夜の深い時間まで飲める都内住まいのおっさんたちはある意味幸せそうだ。

 

N1502018

Bessa R3A/Summicron-M 50mm F2/Fomapan 400

酔っ払って東京タワーのふもとにいたらしい。全然記憶がない。きっとヨレヨレしながらシャッターを切ったはずなのにちゃんと写っている。 

 

N1542018

 Bessa R3A/Summicron-M 50mm F2/Fomapan 400

小津安二郎邸に向かう道。おそらくこの界隈は彼が秋刀魚の味を撮っていた頃から変わらないんだろうなぁ、と勝手に想像している。

Fomapanって情緒的なフィルムだよねと思い始めた

このフィルムはバリっと晴天の西海岸!…みたいな雰囲気よりも曇天で湿度の高そうなシーンが似合う気がする。厚い雲がドスンと空を埋め尽くしているような風景だったり、鬱屈とした退廃的な都市の風景だったり。

精細さと云う点ではAdox社のSilvermaxだとかSCALAの方が一枚上手な一方、Fomapanはウェットで情緒ある仕上がりになるように思う。東欧界隈に出張する機会があったら、是非このフィルムを持って旅に出たい。