analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

あまりにも暑すぎて写真が撮れない。

関東地方が何日連続で熱帯夜だったか途中まで数えたが、あまりの暑さにうんざりして放り投げた。

6月中に梅雨明けと言われた時に何となく嫌な予感がしていたが、人として許容できる気温・湿度を超越した恐ろしい暑さが続いている。仕事なんてしていたら脱水でうっかり死んでしまった…なんてことが起きても不思議ではない。

危険極まる日々である。

厚労省文科省は今からでも遅くはないので警察、消防、医療機関を除く全ての事業者へ出社・登校をさせないよう速やかに通達を出すべきだ。自宅で出来る仕事を、わざわざ職場まで出向いてやる意義が全く解らない。

N1062018

Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Kodak Tri-X 400

暑さに加えて湿度も冗談みたいに高い。

カメラをぶる下げて家を出ようもんなら、レンズが結露するんじゃないと思うくらいに湿度が高い。お陰様でここ最近は外にも出ず、家の中で本を読んだり映画を観たりする時間が増えてしまった。あまりに家にいる時間が長すぎて、気がついたらソウル・ライターの写真集を買ってしまった。

出かけるにしても手近なところをぶらぶらするか、近所の八百屋に買い出しに行くかくらいしか家を離れない。暑さで命を落とすことはないかもしれないけれど、それはそれでとても不健康な生活なのである。

N1082018

Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Kodak Tri-X 400

外出しないので、当然写真も撮らない。

驚いたことに7月上旬に詰めたと思われるTri-Xを撮り終わるのに丸々1ヶ月を要してしまった。現像から上がってきたフィルムを眺めていて、いつどこで撮った写真か覚えていないカットまであったりして、あまりの暑さに遂に若年性認知症になったのではないかと我が脳を疑った。

N1072018

Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Kodak Tri-X 400

ところで、今までKodakのモノクロフィルムはTmax400ばかり使っていたので、ちゃんとTri-Xを使ったのはこれが初めてだったのだけど、試しで使ってみたTri-Xの描写はとても好みだった。こってり油彩のTmaxと超細かい砂絵のようなTri-X…という感じ。いいなこのフィルム。

まだまだ夏っぽい日差しが続くので、しばらくはTri-Xを使ってみようかと思う。