analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

2023年にしたいことと、これからと。

めちゃくちゃな組織の仕事で忙殺されコロナや脱炭素騒ぎで心の安寧が奪われ続けた2022年から心機一転、2023年は今までやってきたことを一歩前に進めたり新しいことをやってみたい。 達成できそうなことも無理っぽいこともあるけど、まずは書き出してみる。

2022年をカツカレーで締め殺してきた

2022年の仕事を納めました。 仕事と家庭で大変な苦労を強いられた前半戦、仕事を辞めてぶらぶらしてた中盤と転職後の巻き返しで超頑張った後半戦。我ながらやり切った感で胸がいっぱいだし、もう二度とこんな酷い年を体験したくない。 そんな今年は神社にお…

言葉が溢れ始めた

師走の銀座をぶらぶらしながら行き交う人を眺め、自分の2022年を振り返っていた。 1年をマラソンに例えるなら、12月のこの時期はゴールに向けて最後の直線を走っているところだと思う。ヨレヨレになりながらゴールに向かっている人もいれば涼しい顔して走っ…

Flickrに日本語のフィルムグループを作ってみた

そろそろSNSは限界点に到達しつつあるのではないかと肌で感じている「いま」をどうにか言語化してまとめてみたら、強い言葉を使いすぎたせいか思いの外反応が無くてびっくりしている。表現の悪さは反省しなきゃいけないとして、大筋の主張に誤りがないと確信…

文章を書くこと、写真を撮ること、ブログを続けること

人類が文字を使い始めた歴史を辿っていくと、メソポタミア人が粘土板に楔文字を記した約5000年前に辿り着くらしい。粘土板から始まった文字の伝達は長い時間をかけて紙とペンに到達し、現代に生きる僕たちはプラスチックと金属で作られたでこぼこの板を指先…

2032年になっても愛用してるだろう

今年も残すところあとわずか。 一年を振り返りつつ買ってよかったと思うものを指折り数えていくと、「便利な何か」ではなく「使って心地よかったもの」だったことに気が付く。 10年くらい前はデジタル製品やガジェットめいたものを買っては屁理屈並べて喜ん…

猫が変えた人生

人生が変わった瞬間ってなんだろう? いまこうやって文章を書いている一瞬一瞬でも自分の身体は微小に変わっていて、今日一日を切り取ってもたまたま会った人や見聞きした物事によって僕らの人生って勝手にどんどん分岐していくものなのだと考えている。 ニ…

ライカだけぶら下げて

少しずつEastman Kodak 5222との付き合い方がわかってきた。 引き続きSummicron-M 50mmをつけたLEICA M6を首からぶら下げてぶらぶら歩いて写真を撮っている。一回のぶらぶらで撮れる写真は限られているし、人に見せられる写真なんてほんの一握りだけどそんな…

ものを書くことは自由なこと

日曜の夜にラジオから流れてきた言葉が脳裏に焼き付いたまま残っている。 このラジオだって僕一人では絶対にできません。ところが書くという行為は書くものさえあれば誰の手も借りずに完成させることができます。たとえ字が汚くても紙が安い藁半紙だったとし…

原点に帰って日常の写真を撮っている

拝啓 50mmレンズ様 今年の秋は日没時刻を除けば全然秋らしくなく、毎日がぽかぽか日和で半袖で過ごせる日々が続いています。 世の中の大多数がスマホで写真を撮るようになって以降、標準レンズの定義がどんどん広角側に寄っているような気がします。「標準レ…

やる気が出ない時はすぐに休んだ方がいい

私事だけど2022年は大波乱の年で、気分の落ち込みと超激務と身内(猫)の不幸が一気に押し寄せてきた。 死ぬかと思ったしこの世界からフェードアウトしてしまいたいとも思ったけど、ちゃんと乗り越えられるんだから人間という生き物は結構タフに作られている…

硬い靴を買った

新しい仕事も始まるしせっかくだから靴も新しいのにしようと探していたら結局Tricker'sに落ち着いてしまった。 フォーマルな靴だとかドレスシューズが苦手な自分にとってTricker’sのカントリーシューズは最高に好きな革靴だ。フォーマルにもカジュアルにも寄…

ワイヤレスイヤホンなんてもう大嫌い

朝起きてイヤホンのケースを開けたら…中身がない。 慌ててFind myで探してみたら、最後の位置情報は最寄りじゃない駅だし。 移動中イヤホンを外すことはないので家の中で行方不明になっているはずなんだけど、家中ひっくり返しても出てこない。子供がおもち…

SWCと歩く海岸線

小雨混じりの昼下がり、ヨットが浜に打ち上げられていた。 この無職期間中はHASSELBLAD 907Xばかり使っていたけどバッグの中には当然フィルムハッセルも入れていて、気が向いたらTmaxを詰めたSWCでも撮っていた。 機材を詰めたリュックサックを担いで海岸線…

致死量の言語コミュニケーション

土曜日の朝、二日酔いの頭をどうにか起こして遅い食事を摂りながら、ヒトは一体どれくらい文字を読み続けたら気が狂うのか?読書の致死量なんてものがあるとしたらいかほどのものか?…という呆れるほどどうでもいいことをボンヤリ考えていた。

土屋鞄製造所のマネークリップに一目惚れした

駅の改札を抜けさぁどこかで昼飯でも食おうかと財布を取り出したら、財布の角が擦り切れて穴が空いていることに気がついた。10年近く使ったであろう今のお財布の寿命が遂に訪れたのだ。 とても良いお財布だったけど、穴が空いているのは縁起が悪いので新調す…

ライカがM6を復刻した

噂には聞いていたけどライカがM6を復刻した。これには本当に驚いた。最新のM型ライカがM11なので5つも先祖帰りしたことになる。

長い休みが終わる

もうすぐ無職期間が明ける。晴れて社会復帰だ。 とはいえこの1ヶ月完全に自分のためだけに生きていたので、どんな服着て家を出れば良いのか仕事仲間とどんな口調で会話をすれば良いのか全く想像がつかない。 社会人になってそこそこ長い期間が経っているはず…

最近おもしろかった本の話

今週のお題「最近おもしろかった本」 ジャレド・ダイアモンド著 文明の崩壊 いまちょうど読んでいるのがこれ。まだ読み始めたばかり。 3.11以降世界中でいろんなことが起こり過ぎたせいか、この手のタイトルを見るとトンデモ本かオカルト本なんじゃないかと…

アレック・ソス展にもう一度

10月10日で終了になるアレック・ソス展を見に再び葉山へ。 おなじ写真展に何度も足を運ぶのは久しぶり。何度も見たいと思う展覧会はやはりクオリティが高い。前回来たのが夏真っ盛りの恐ろしく暑い日だったのに、今日は一転して真冬のような寒さと雨。関東地…

ルーティンという儀式

我が身を振り返ると意識的にやっているルーティンがたくさんある。 毎日の癖というよりは呪術のようなものなのだ。良くいえば縁起担ぎとかセルフ厄払い、言い方を変えれば恐怖に取り憑かれた小心者が意識にこびりついた恐怖を必死に振り払う儀式なのかもしれ…

お台場から佃島へ向けて歩く

HASSELBLAD 907Xをお供に引き続き無職ぶらぶら歩きを続けている。iPhoneのFitnessアプリによると最近は一日10-15km歩いてるらしい。 これだけ毎日ぶらぶら歩いているといままで毛嫌いしてきたスマートウォッチを買っても良いかな、なんて思い始めた。バッテ…

Groove Lineが終わってしまった

何事にも終わりがあるけれど、24年もそばにあったラジオ番組がなくなるなんて解っていたとしても中々受け入れられない。今月いっぱいで終了ですとアナウンスされていてもいつもと変わらぬピストン西沢のトークを聞いていると「あの話はなかったんじゃないか…

大きなカメラを持って平日ぶらぶらしてる

仕事を辞めた。いまは命の洗濯をしている。 …なんて言うと凄くかっこいいけど、要は好きなことをして次の仕事までの時間を過ごしているという話。 ここ5年ほど公私共に全く気の休まらない毎日が続いていて、トドメとばかりに飼い猫2匹が立て続けに亡くなって…

写真に行き詰まった時は

写真家の名言を検索できるサイトを眺めていたら半日が過ぎていた。 有名どころの写真家の名言がたくさんあってずっと見てても飽きない。エルスケンいないじゃんとかアラーキーいるけど土門拳見当たらないじゃん…みたいな過不足があるのは仕方がないとして、…

仕事を辞めました

お世話になった方々へ送った最後のEメールが無事に飛んでいったことを確認し、自らの任務を全うした達成感を胸に潔くPCをシャットダウンした。 抜け殻のようになったPCを改めて眺めると、AとPのキーの印字が削れている。自分でも知らないうちに薬指を立てて…

写真がフェイクになる時代

「最近のiPhoneで写真を撮ると変な味付けされた写真になるよね」と家内が言うので、少し考えた後に「あれはフィクションだから」と返した週末のやり取りがずっと気になっている。 最近のiPhoneのカメラの進化は目覚ましいものがある。 今のiPhoneを使って暗…

さようなら、大好きだった猫。

子供の頃、大人が口にする「しょうがないね」という言葉が大嫌いだった。 戦争に負けたのも自分の人生がうまくいかなかったのも、身近な人を亡くしてしまったことも近所の寄り合いで気分を悪くしても「しょうがない」で済ます大人を見て、なんと無責任で無気…

東ドイツ製のレンズは最高なのだ

コレクターやマニアの世界を除けば、同じものを買う人なんて世の中にそうそういないと思う。 お金出して同じもの買う大人って馬鹿だなぁアホだなぁ消費の奴隷だなぁ資本主義の犬だなぁ…なんて思っていた僕もついに馬鹿な大人の仲間入りを果たした。同じレン…

夢の中だけで会う男の子

遠くの山から届くアブラゼミの鳴き声は耳鳴りと混じり合い頭の中を駆け巡る。 大きな眩暈。台所から聞こえる家内の話し声と、手を伸ばせば届く距離から聞こえる幼い女の子の笑い声。そろそろ小学生高学年の男の子が帰ってくる時間だ。 うっかりソファで眠っ…