analogue life

シンプルな暮らしとフィルム写真のこと

2020-01-01から1年間の記事一覧

2020年の足跡を振り返る

オイルヒーターを引き寄せ、ソファの上で毛布を身体に巻きつけて2020年に起きたことを思い出している。 酒ばかり飲んでいたからか歳のせいか、記憶と記憶の間から欠落している細切れになった思いが沢山ある。具体的なエピソードが思い出せないのに、不安だと…

2020年に使ったフィルム

毎年恒例のフィルム家計簿の公開。 カラーフィルムの使用率が年々下がってきて今年は遂に15.7%まで落ち込みました。数年前はモノクロフィルムとカラーネガの使用率が半々くらいだったのに、どんどんカラーフィルムの使用率が下がってきた。このまま行くと来…

自宅暗室を作っている話

始まりは額縁を作ったところから。 アフリカ産のとあるハードウッドが手に入ったので試しに額縁を作ってみたらとても良い質感に仕上がったので勢い余って5セット分の額縁を製作した。 バライタ紙に写真を焼き作った額縁に収めてみたら想像以上に良く合ってい…

Super Angulon 21mm F3.4評の続き、超広角は超自由な画角じゃないか?

今までずっと広角レンズが苦手だと思っていたのに、うっかりSuper Angulon 21mm F3.4を買ってみた話の続き。 最初の1ロール目を撮って感じたことは、長いこと苦手だと思っていたのは広角レンズ全般の話ではなく28mmという画角であって、そこから更に一歩踏み…

なんてことない写真

日々TwitterやInstagramに流れてくる写真を眺めていると、急に疲れを感じてしまうことがある。 SNSに写真をアップロードする人はきっと色々な工夫を凝らして何十枚も撮った写真の中から「これぞ」と思う一枚を厳選してアップロードしているのだと思うけれど…

2020年以内に買う予定の機材

【この記事は筆者の堪え性の無さにより内容を更新しております】 大型台風が続々やってきたり首里城が焼失してしまったり、とどめを刺すかのように降ってきたコロナウィルス騒ぎで社会がひっくり返ったりと、元号が令和に変わった2019年以降碌でもないことば…

Rolleicord IVと歩く海辺の街

最近ローライコードばかり持ち出している。 ハッセルブラッドはもちろん素晴らしいカメラだけれど、持ち出すには理由が必要だしシャッターを落とすには覚悟が必要なカメラだと思う。 図体はでかいしずっしり重いし、シャッターを切った時のショックもそこそ…

撮影機材を運ぶリュックサックの話

仕事と私生活で5年以上酷使し続けてきたCote et Cielのリュックサックがヘタってきたので、思い切ってMilletのリュックサックを購入した。リュックサックを新調する時にいつもワクワクするのは、リュックサックという道具が旅の予兆をはらんでいるからだろう…

短信:忙しすぎて何も書けない

元々月二回更新しようと決めていたのに、私生活が多忙を極めているうちに6月の更新がたったの1回になってしまった。 初めて機械式カメラを触る人向けの記事を書いていたのだけど、仕事やら私生活のあれやこれやで下書きのまま放置している始末。写真も撮りに…

そろそろ中判フィルムカメラを試してみない?

レンズを2枚縦に並べたiPhone11は現代の二眼レフなんじゃないかと思い、手近にあったローライコードと比べてみて驚いた。厚さこそiPhoneの方が薄いけど縦と横の大きさはローライコードの方が小さいのである。 Fuji X-pro1/FUJINON XF 35mm F1.4

Kodak Ektarと向き合ってみたらとてもいいフィルムだった

最近HASSELBLAD 500C/MかRolleicord IVばかり使っている。 ふと気がついたら新造品のカメラやレンズを全く使わなくなっていることに気がついたのだけど、自分の場合は懐古趣味で古い機材ばかり使っている訳ではなく、新しい製品に魅力を感じなくなってしまっ…

半径Xキロメートルの風景

自粛の呼びかけが始まってからというもの街を歩く人の数が驚くほど減った。自粛に関してはいろんな切り口で様々な意見があるだろうけど、なんの補償もない「おねがい」をすんなり大人しく聞き入れる国民性はとても恐ろしいのではないかと感じている。ある日…

アフターコロナの社会

メディアではしきりに「コロナ騒動が早く収束し1日も早く元どおりの暮らしに…」と喧伝するがコロナ禍は戦争や今までの天災と違い収束の目処が立ちにくい災害ではないだろうか。大多数の人に免疫が形成されること、ワクチン開発が完了し抑え込むこと…等々様々…

コロナ騒ぎを通じて働き方が変わればいいと切に願っている

私の家は代々商売をやっていたので、両親や祖父母はもちろん近所のおじさんやおばさん、家業のお客さんから近所の幼馴染や野良犬野良猫に至るまで四六時中誰かが側にいる中で育った。窓を開けた軽トラックの助手席に揺られて配達の手伝いに行ったり、店にか…

きちんと作られたPlanar CF80mmは素晴らしいレンズ

有機野菜を用いた料理の話のようなタイトルだけど、去年の秋に買ったRolleicord IVに引き続き先日のHasselbladもハズレを摑まされていたという話。 今まで写真機材でハズレを引いたことがなかったので、中判フィルムカメラと私の相性が悪いのか、私が買い物…

ひっそりと生産が終わっていたSilvermax

あまりに突然の知らせに驚いた。 このフィルムは専用現像液まで用意されていたしAdox社の看板フィルムだと思っていたので、こうもあっさり販売を終了してしまうとは夢にも思わなかった。同時にScala 160も販売終了とのことなので、商品名を統一するわけでは…

脳が極度に疲労したので中判フィルムカメラひとつ持ってぶらぶらする。

コロナ騒動と本業の激務が重なり中々外に出られない日々が続いている。 ここ最近気付いたのだけど、人と話をしたり行動を共にすると知らず知らずのうちに脳の疲労が溜まってしまうらしい。 昔はそんなことなかったのに、最近同僚の喋っている話や家族の問い…

冷やしロジナールはいかが?

市販された最古の現像液はロジナールだと思う。 特許の成立が1891年なので2020年で齢129歳になる超古参の現像液であり、2つの世界大戦を超え3つの世紀にまたがって未だに製造が続けられる現役の現像液。 保存性もいいし高希釈で使えるし価格も安いしビシッと…

中判フィルム写真の心地よさ

中判フィルムカメラが自分のメインになってしばらく経つけれど、気がついたら35mm判フィルムカメラをめっきり使わなくなってしまったのであります。35mm判の縦横比がどうにも収まりが悪いような感覚から始まった中判スクエアフォーマット偏愛の内訳を少しま…

中判フィルム写真の勘所

年末年始は大掃除やら親類への挨拶で忙殺されていた。 前回の引越しで紛失していたと信じていたSIGMA DP1Mの充電器とバッテリーが書類の束の中から出てきたり、ほとんど忘却の彼方にあった固定資産税の振込用紙が仕事の書類の隙間から出てきたりするので年末…