新しい仕事も始まるしせっかくだから靴も新しいのにしようと探していたら結局Tricker'sに落ち着いてしまった。
フォーマルな靴だとかドレスシューズが苦手な自分にとってTricker’sのカントリーシューズは最高に好きな革靴だ。フォーマルにもカジュアルにも寄ってなくて、デニムにも合うしストライプのウールパンツにも合う。合わないのは社畜ルックと葬式、レッドカーペットを歩くときくらいじゃないかな。
クラシックなのに反骨精神があるところがいい。
今回買ったのは短靴のBOURTON。
ソールは実用的なダイナイトにした。都心の人だとか車移動が中心の地方の人のように、濡れずに移動できる範囲の広い人にはレザーソールもありだと思うが、中途半端に田舎でとにかく歩く自分はダイナイトソールがいい。
早速足を通して玄関を出るとすぐにTricker's特有のあのガチガチな硬さの洗礼を受ける。お前の言うことなんて聞かないぞ、と言わんばかりの硬さ。すぐに柔らかくなるかと思いきや全然言うことを聞かないあの感じ。
とにかく一日中足と靴が全くソリの合わない別物なのだ。嫌がらせのように硬い。
前から履いてるものもこんなに硬かったっけ・・・と思い帰宅して3年くらい履き込んだSTOWと並べてみた。硬さを見たかったのにSTOWの面構えと色気にやられてしまいそうになる。新品もいいけど履き込んだTricker'sも最高だ。
新品と並べてみると普段見慣れていて気が付かない経年変化がよくわかる。
3年前に買ったSTOWでは夏の砂浜もテトラの上も歩いたしうっかり岩場の水たまりに落ちたこともあるけど、ダメージらしいダメージはなく紐がぼろぼろになってきた程度なので、この靴はやはり相当に頑丈なのだろう。
毎日の歩行で革が柔らかくなり新品の頃に比べるとトップエンドが開いてしまっているものの、きっちり自立しているのでへたってる感は全くない。ラベルも丈夫そのものだ。新品を眺めて着古した物の良さを知るなんて、とても素晴らしいことではないか。
ところで今回初めてHerring Shoesで買った。出荷が遅れた時はカスタマーサービスからすぐに連絡来るし公式よりも割安だし評判通りのいい店だった。Tricker'sは安い買い物ではないが、とにかく頑丈で修理がきいて飽きがこないことを考えると価格以上の価値がある靴だと思う。