analogue life

フィルムが捉える世界は美しかった

2018年上半期の道楽写真を振り返る

今週のお題「2018年上半期」

気がつけば2018年も半分が終わってしまった。1月から3月までの記憶が薄らぼんやりしていて何をやっていたのか思い出せないのだけど、毎年のように4月に花見をして新入社員だの新入生だのでぎゅう詰めの電車に揺られて仕事して、梅雨かー嫌だなー…なんて憂鬱になっていたら、あれよあれよと夏になってしまった。そんな半年間。

仕事はそつなく道楽はぼちぼち。

 

Plustek Opticfilm 8200iがとても良かった件

2018年上半期の一つのハイライトは、あまり期待せずに買ったフィルムスキャナが予想以上に良い買い物だったこと。ちょっと理不尽な説明書とSilverfastのインストール儀式さえ通り過ぎれば、解像感も色味も素晴らしい。以前のエントリで業者さんにお願いしたスキャンとの比較もしているので、このスキャナが気になっている方はチラ見して欲しい。

filmmer.hatenablog.com

 

恐怖!ライカ沼!

2017年に引き続きレンジファインダー偏愛を続けてきたが、2018年はどういう訳かちょっと財政事情がよかったので、これまたどういう経緯か思い出せないがズマロン35mm F2.8を買ってしまった。気がついたら店員さんが包んでるんだけど、これくださいコールをした瞬間をあまりよく覚えていない。

filmmer.hatenablog.com

買う寸前まで現行ズミクロン35mm F2と悩んだが、解像感も色のりも全然現行品に負けてないどころか、あっさりした描写の現行ズミクロンに比べて「写真的な」写りをするズマロン。良い玉を引いた。カラーネガでもよしモノクロでもよし。

無限遠にフォーカスを動かしていくと驚くほど上品にフォーカスロックがかかる仕組みとか、工業製品として恐ろしく良くできている。タイムマシンがあったら1960年のドイツまで買い付けに行きたい。

filmmer.hatenablog.com

ところで2018年5月末にライカは現行フィルムカメラの一つM7をディスコンにした。AEが使える唯一のフィルムライカだっただけに残念な気持ちになったのだが、このニュースが私の物欲スイッチを押してしまったらしく、MPかMAの新品が欲しくてたまらない病が一進一退している。

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復活するフィルム・消え去るフィルム

随分前にコダックがエクタクロームの再生産をアナウンスした際は、「コダックが本腰入れるということはフィルムの復権は近いんじゃないか…」なんて本気で思っていた。

先日フィルムカメラを特集していた号のコマーシャルフォトをペラペラ眺めていたら、確かにフィルムカメラを使い始める人たちと使い続ける人たちは一定数いるらしいのだが、フィルムの出荷量はあまり変わっていないらしい。日本ではちょっと改善、欧米とアジアでは引き続き現象傾向なんだとか。チェキは異常に売れてるのにね。

 

復活するフィルムがある一方で消えゆくフィルムもある。

フジがACROSの生産終了をアナウンスしたのは正に青天の霹靂であった。社名に「フィルム」って入っている会社がフィルムの生産やめたらダメだろうし、このフィルムの素晴らしい解像感、粒子感はモノクロフィルムとして一つの到達点なのだから、何が何でも生産は続けて欲しかった…なんて恨み節をいくら並べ立てたところで、生産終了というフジの決断が覆ることはないだろうし、そもそもこんなにフィルムの出荷量が少なくなっている現在まで製造を続けたフジに感謝すべきだと思う。

filmmer.hatenablog.com

 

復活したフィルムといえば、かつてAGFAが製造していたSCALAという唯一無二のモノクロリバーサルフィルムがAdox社から再販されている。製造再開自体は数年前だったと思うが、先日ようやく使うことができた。

現像から上がってきたスライドを光にかざして思わず「すげえなー」と呟いた。スライド越しに感じられる立体感、空気感、湿度感。現像できる業者がとんでもなく限られるけど、しばらくは定期的にこのフィルムを使ってみようと思う。

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2018年下半期の予定は未定。もしかしたら清水の舞台から飛び降りてMPとか買っている可能性はあるけど、着地失敗して塩かけご飯の毎日になる恐れもあるので慎重に行こうと思う。