analogue life

フィルムが捉える世界は美しかった

フジ記録用100を使ってみた

先日成田空港のキタムラで、うっかりフジ記録用100を買ってしまった。

レンジファインダーな人々のblogやflickrで作例を眺めつつ、安かろう悪かろうの先入観からずーっと食わず嫌いを続けてきたフィルムのひとつ。作例を見てとびきり感動した記憶もなければ、ダメな印象もあまりなかったフィルム。それでも価格の安さは魅力的なので試しに1本買ってみた。弱気の24枚撮。

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とことんシンプルなパッケージ。建築現場とか事件現場でガンガン使われたフィルムらしいストイックさ。清々しいほどにさっぱり。乱暴にパッケージを破ってフィルムを取り出して、片手でくしゃっと潰してゴミ箱にポイっと捨てることに何ら抵抗感を感じない。本当に洒落っ気ゼロなパッケージ。

 

N0692018

 Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Fuji記録用100

とりあえず、手近にあった薔薇を一枚。すごくシャープでもなければ粒状性が良い訳でもない。凡庸といえば凡庸だけど、見た感じの色からとっ外れている訳でもない。中々悪くない。

 

N0702018

 Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Fuji記録用100

暑い初夏の陽気に紛れて観光地をぶらぶらしつつ一枚。 これも見た景色を忠実に写しているなーとは思う。

 

N0712018

 Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Fuji記録用100

駅からもう一枚。 5月ってもっと過ごしやすい季節かと思っていたけど、この日は死ぬほど暑かった。

 

N0742018

Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Fuji記録用100 

 横浜まで来て一枚。陽が陰ってくる時間にも関わらず相変わらず夏の陽射し。

 

N0722018

Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Fuji記録用100  

ところで、いつもフィルムをスキャンする際に使っているSilverfastのNegafixには、フジ記録用なんてプリセットはない。今回フジ記録用をスキャンする際に色んなプリセットを試してみた結果、Fuji NPS 160かFuji NPC 160がしっくり来たのでflickrに上げた写真はこのどちらかのプリセットでスキャンしている。

 

急いで撮って現像出してスキャンして、一通り終わって撮った写真を見返した印象がやっぱりあまりパッとしない。このフィルムの用途のためかPortraっぽい色だとかTmaxっぽい質感、ACROSっぽい繊細さのようなキャラクターがないように感じた。肉眼で見た感じの色と云えば聞こえは良いのかもしれないが、どことなく凡庸でもさっとした印象。家の片隅に眠っているであろう昭和の家族写真っぽい感じ。うーん。

 

どうにも上手く扱える気がしないのは、多分自分の中でこのフィルムの立ち位置がうまく理解できていないからなのだと思う。Portraを詰めて散歩に出かければ無意識にPortraっぽい色や被写体を探していたりするけど、フジ記録用っぽい被写体とか色が何かと問われたら、昭和の家族写真…くらいしか思いつかないのだから。