analogue life

フィルムカメラと美しいもののこと

中華そばべんてんの思い出。

学生の時分に通った店の味というのは、歳を取ってからも強烈に記憶に残っているようで、高田馬場にあった「中華そばべんてん」が移転再開するという報を聞いた時は本当に嬉しかった。

移転後は営業時間も極端に短くなり、成増という場所柄どうにも足を向けることが出来なかったけれど、諸用で埼玉方面に向かう用事があったので下赤塚で下車し、成増方面へ歩いて行くと住宅街を一歩抜けたところで行列が。

高田馬場で営業していた頃に比べても明らかに長い行列。ざっと眺めてみて15-20人程。

高田馬場で営業していた時のぼろぼろの暖簾は既になく、べんてんと書かれた看板のみが掛けられた入り口をくぐると、あの懐かしい濃厚な出汁の香り。

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とりあえずビール…と共に供されるメンマチャーシューのつまみ。ビールのコップに氷がこびり付いているのも、武骨な量のつまみも昔のまま。昼だけ営業が悔やまれる。

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かつては辛つけチャーシュー!…と口頭でオーダーしていたメニューは、つけ麺とトッピングの辛子&メンマチャーシューを券売機で買うスタイルに変わっていたけれど、ビールを飲んでいるうちに昔のままの辛つけチャーシューメンマが供された。

角材のようなチャーシューも大量のメンマも、あの魚介系のスープの香りも…本当に昔のままだった。

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 麺を食べ終えて割りスープを飲んでいる時に気付いたのだけど、麺が昔より少し細くなっているのかもしれない。高田馬場の店舗に鎮座していた製麺機が無かったので、麺が変わっているのは、僕の勘違いではないと思う。

スープ割りを飲み終えて「ごちそうさま!」と厨房に声をかけて席を立った際の田中さん(マスター)の笑顔が素敵だった。昔にくらべて痩せた感が否めないけれど、もしかしたら体調があまり良くないのかもしれないけれど、これからもこの味をどうか絶やさずに続けて欲しいと、自分勝手に願う次第である。