analogue life

フィルムが捉える世界は美しかった

2019年の抱負

今週のお題「2019年の抱負」

2018年の仕事納めはほぼほぼ「仕事の強制終了」だった。

アレもできてないコレも終わっていない、締切なんてとうの昔に過ぎてるし今更1週間遅れたってどうってことないよねーアハハー…なんて雰囲気のまま仕事納めの日に突入し、終わらなかった仕事は年明けに急いでやろうと傷を舐め合いながらの強制終了。

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きれいさっぱり仕事が納まった2017年は寿司屋のカウンターに一人で居たのだけど、今年はやけくそで大人買いしたフォマパンを握りしめ、新宿ベルグで苦悶の表情を浮かべながらソーセージを頬張っていた。

働き方改革には旧来の日本人的な「突き詰めるための残業」をやめて「見切りをつけて前に進む速度感」が含まれていると勝手に考えている。おそらく日本の官公庁や民間企業(特に内資系)には無い考え方だろうけど、残業に残業を重ねて完成度95%を99.5%に昇華する時間があるなら、95%の完成度で見切りをつけて次に向けて走り出すことが大切だと個人的に信じている。

ミースは神は細部に宿ると言ったらしいが、ディテールをきちんと納めたければ最初にきちんと基本的な思想を整えることに時間を割いておけば残業に次ぐ残業と、誰も意思決定ができずにズルズル時間だけ浪費した割に何らディテールが詰まっていないような事態に陥らずに済むと思う。

N1452018

 Bessa R3A/Summicron-M 50mm F2/Kodak Portra160

完成度5%の差が致命的な欠陥に繋がるのでは困るけど、どうでもいい拘りだとか合意形成に端を発する5%であるのであれば時間をかけるだけ無駄なのだから。

 

抱負は見切り際を身につけることとする

と云う訳で、2019年の抱負は「見切り」にしようと考えている。

2018年は仕事と私生活が激し過ぎて最後の方がメンタルの折れる音が聞こえ始めたので(それでうっかりM6買っちゃう訳だけど)、2019年は無理をしないこと、危ないなと感じたら見切りをつけることにしようと思う。身体も心も一度大きく崩すと元に戻すのはとても大変。場合によっては些細なきっかけで人生を狂わせてしまうかもしれないのだから。

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買い物も見切り際が大切

もう一つの抱負は買い物の見切り際にしようかと思っている。行くのか止めるのか、ボールペンと身分証を握るのかボーナス払いの支払日を店員に聞くのか。2018年は踏ん切りが付かないがために、何度となく欲しかったものを取り逃がした。

スキヤカメラさんで見たあのM4ブラックは今どこにあるのかなー、あのきれいだったM6ウェッツラーは誰かが大切に使ってるんだろうなー、とか。そういえば目の前に出されて値段にビビって買えなかったプラウベルマキナ670はもう無いよなー、とか。

今年は狙っているものが目の前に現れたらきちんと向き合おうと思う。

まずはシュナイダーのクセナー50mmから始めようと思う。エルマーとかエルマリートは数がありそうだし。あとはモノクロリバーサルをもっとたくさん使いたい。お金はかかるけど使えるうちにAdox ScalaとFomapan R100をもっとたくさん使おうと思う。

N1272018

 Bessa R3A/Summicron-M 50mm F2/Adox Scala

 

N1642018

 Bessa R3A/Summicron-M 50mm F2/Fomapan R100 

 それでは皆さま良い休暇を!

Fomapan R100には中毒性がある

今年使ったフィルム

2018年を振り返ってみるとカラーネガはPortra 400のほぼ一択で時折Ektarとフジ記録用を使う程度だった。その一方でモノクロフィルムはTriX 400Tmax 400、フジAcrosAdox SilvermaxFomapan 400Adox ScalaFomapan R…と手広く使った一年だった。

特に今年初めて手を出したモノクロリバーサルフィルムには甚く感動し、酒やめるからと自分自身に嘘ぶいて高い現像代を見なかったことにして結構な本数を使った。とても精緻で空気感と湿度感が素晴らしく、デジタルはもう要らないなぁと思うに足る質感。モノクロリバーサルは癖になる。

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印象に残ったフィルム

クリスマスのグリーティングカードだとか年賀状に使う写真って、ほぼ間違いなくその年に撮った気に入った一枚だったり大切な一枚だったりする。今年もイラレとにらめっこしつつ写真の差し替えを繰り返した挙句、年賀状の写真に選んだのはFomapan400で撮った何の変哲も無い猫の写真だった。

来年の干支でもないしこれと言って素晴らしい一枚でもないし、そもそも正月からモノクロームってどうなのよと文句も出たけれど、写真を選んだ本人も理由がよくわかっていないのだけど、Fomapanの手触り感のあるざらっとした風合いが良かったのかもしれない。

良くわからないけど好き、みたいな独りよがり感満載のあの感じ。そんな意味では2018年の暮れに1本だけお試しで使ったFomapanが、もっとも印象深かったフィルムと言ってもいいのかもしれない。

filmmer.hatenablog.com

 

Fomapan R100

こちらも2018年に1本だけ買ったFomapan R100

Fomapan R100Adox Scalaと同じモノクロリバーサルフィルム。現像所の少なさも相まって絶滅危惧種とも呼ぶべきフィルムが現像から上がってきた。繊細という表現がしっくりくるAdoxScalaに対して、Fomapan100インパクトが大きすぎるのかFomapan R100は若干荒削りな印象。

年末のひんやりとした曇り空の下、そんなFomapan R100Bessaに詰めて元町から山手までぶらぶらしてきた。

N1592018

 Bessa R3A/Summicron-M 50mm/Fomapan R100

どんよりと低い冬の空。東欧産のフィルムで撮ると元町の街路樹や建物もどことなく寂れた東欧っぽく仕上がる気がしないでもない。 黒の表現力はScalaよりもFomapanかもしれない。

 

N1602018

 Bessa R3A/Summicron-M 50mm/Fomapan R100 

山手のベーリックホールはJR石川町から歩いてもそんなに遠くない。ここだけを目標に歩くと仕事の合間とか昼休みを潰してでも歩けてしまう距離。濃密なモノクローム

 

N1582018

  Bessa R3A/Summicron-M 50mm/Fomapan R100

ベーリックホールの窓越し。Adox Scalaと比べると柔らかく暖かい描写になるような気がする。今にも雨が降り出しそうな重苦しい曇天の日。Summicron-M 50mmのボケも好み。

 

N1622018

  Bessa R3A/Summicron-M 50mm/Fomapan R100 

この洋館に訪れる人が必ず撮影するであろうタイプライター。曇天の暗い室内でISO 100はちょっと辛った。手持ちで頑張ったけどやっぱり微妙にブレちゃった。

 

N1612018

  Bessa R3A/Summicron-M 50mm/Fomapan R100

ここは山手駅の近くだったと思う。銭湯の煙突とひっ絡まった電線。

元町・中華街境界線のカオスな街並みを抜けハイソな雰囲気の元町を通りすぎ、坂を登った先にあるセレブ住宅街を横目に坂を下ると途端に世界が下町風になる。高々数キロの範囲でジェットコースターのように移り変わる世界。

フィルムとの出会い頭って大切

色んなフィルムを試してみた2018年。フィルムとの出会い頭の大切さを痛感している。

初めて使うフィルムを装填したら丁寧に、その場の思い付きに流されずきちんと被写体を選んで向き合うことって当たり前だけど大切なことだと思う。

何にも考えずに思いつくままにシャッターを切ることは楽しいけれど、そんな撮り方を続けているとフィルムの特徴だとか使い所がどうしても掴みきれない。2017年はEktarProH400の個性が捉え切れずにいてとても苦労した。2018年に入ってEktarとはどうにか仲良しになれたけど、ProH400は多分もう仲良くなれない。

N1632018

  Bessa R3A/Summicron-M 50mm/Fomapan R100

フィルムに興味がある人は

エクタクロームが復活したりチェキが売れ続けていたりと局地的にフィルムも奮闘しているものの、大きな視点で見たら写真フィルムの状況は決して良いとは言えないと思う。特にモノクロリバーサルフィルムなんて、現像しようにも田村写真さんかSilversaltさんくらいしか対応してくれないので絶滅危惧種と言ってよい。

フィルム写真に興味のある方はぜひ2019年にフィルム写真にチャレンジして頂き、現像所とフィルムメイカーと、フィルム代に四苦八苦している私を救って頂きたいと思う次第である。 ことモノクロリバーサルの世界なんてデジタルでは味わえない感動があると思うので、ぜひともこのフィルム沼に落ちて頂きたいと思っている。

結局M6を買ってしまった話

2018年もあと少し

今年もよく働いた。人生の大切な時間を仕事に搾取されたとも言えるけど、去年の今頃と比べたら少しづつではあっても前進したように思う。

N1432018

Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Kodak Portra 160 

シンプルでありたいと云う欲求

心地良いソファに深く座ってざっくりとした風合いの毛布を身体に巻きつけ、ほんのり温かいオイルヒーターに両脚を乗せてぼんやりと雑誌と空を交互に眺める。うたた寝をしているうちに陽が落ちてしまった事に気がついて部屋の白熱球を灯す。

飲み物をコーヒーから酒に変えて、ソファに戻り夕方のラジオ番組を聴きながらまた少しボンヤリする。このまったく生産性の無い休日の過ごし方を最近少しづつできるようになった。

月曜日から金曜日までひっきりなしに持ち込まれる問題と、うんざりするほど繰り返される対話と打ち合わせ。誰とも会話したくない気分になる休日は、シンプルな生活に想いを馳せることがある。

N1552018

Nikon D700/Nikkor 58mm F1.4/VSCOfilm Pack04 Agfa Scala 

 

最近、このコミュニティラジオ局がとても好きだ。音楽が多くておしゃべり少なめ。バラエティに走らず淡々と良い音楽を流すことが当たり前にできている局って中々無い気がする。

www.beachfm.co.jp

毎週日曜日の20時からJwaveに合わせてみるのもいい。野村さんの心地よい声と選曲が素晴らしい。

www.j-wave.co.jp

何もせずにボンヤリ過ごすこと。

文字に起こすのはとても簡単なことなのだけど、実際にボンヤリ過ごそうとするとこれが思いの外難しい。頭の中では常に時計がチクタク回っていて、タスクの優先順位があって、空いた時間があったら何かで埋めないと気が済まない。

僕らの脳は日々の目まぐるしい仕事生活の中で休息を取らずに働き続けるよう調教されすぎてしまったため、「ボンヤリする」という一見簡単な行為がとても難しいことになってしまっている。 

N0502014

Sigma DP1 Merrill

心地よいもの

心の安寧のある生活を送るためには、身の回りにあるものは心地よいものでなければならない。それは身体をゆったり預けられるソファであったり、肌触りのよい毛布であったりいつまでも触っていたくなるような食器であったり、耳触りのよい音であったり。 

人の受け取る情報の大部分は視覚を経由すると云われるけれど、人が感じる心地よさはおおよそ全て視覚ではなく触覚や聴覚、嗅覚と結びついているのではないかと考えている。

N1132018

Bessa R3A/Summicron-M 50mm/Adox Silvermax

ソファと云えば、随分前にIDEEで見たDimancheソファはとてもよかった。

座面がフラットかつ広くて、居眠りするにも本気寝するにも心地よかった。人をダメにするソファの最有力。資金力のある方はぜひ。下手な北欧ヴィンテージに手を出すより良いと思う。今では無印でも売ってるし。

www.idee-online.com

 

心地よいカメラ

今週の初め、散歩コース(偵察コース)の中古屋をぶらぶら眺めていたら程度の良いM6に突然出会ってしまった。気がついたらショーケースから出してもらい空シャッターを数回切らせてもらって、次の瞬間にはすっかりその心地よさに心奪われてしまったのである。痩せ我慢が崩壊した瞬間。

中古品は一点物だし、ここ数年で中古ライカがどんどん値上がりしていることも事実なので、状態が良くて自分と相性の良さそうな個体に巡り会えた時が買い時だと判断した。突然の出会い。押し入りサンタクロース。

それにしてもライカは触覚だとか聴覚だとかに訴えかける物作りが非常に上手い。上手いと云うより、意図的かつ偏執的に感性に訴える物作りをしているように思う。

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iPhone SE

デジタルカメラと違いフィルムカメラの本体は画質に直接な影響を与えることはない。設定通りの速度でシャッターが切れてくれて頑丈ならばそれで良いと考えていたし、ファインダーが素晴らしく、頑丈なBessaは大好きなレンジファインダーカメラである。

それこそ「俺はBessaと心中するから」くらいの気持ちでいたのだけど、一度ライカの心地良さに気付いてしまうと、どんなに理屈をこねたところでこの心地良さに抗うのは難しかったし、抗ったところで沼に落ちるまでの時間がちょっと伸びるだけでしかない。遅かれ早かれ買うことになるのである。フィルムカメラの先輩方もきっと同じ道を歩んだに違いない。

 

虚しく終わる「これが最後」と云う誓い

機材を買う度に「これが最後だから」と自らに嘯いている気がする。

M6を買ったら今まで気にもしていなかった28mmが気になってきた。広角は苦手なのだけどM6には28mmのフレームもあるし、作例をちょこちょこ観ているうちにエルマリート28mmとズマロン28mmが気になってきた。来年のどこかの時期でまた素敵な巡り会いがあったらいいなと思っている。

と云うか、来年まで辛抱できるのか既に疑問なのだけど。

www.fujiya-blog.com

news.mapcamera.com

 

 

 

Fomapan 400を使ってみた

秋をすっ飛ばして冬が来た

12月だと云うのに気温が20℃近いって何事!…なんて思っていたら、あれよあれよと云う間に最高気温が10℃を下回って一気に冬に突入した。天高い秋の空とか紅葉とか、秋晴れの下の海岸沿いドライブなんて云うものと全く程遠い無慈悲な季節の移り変わり。ここ数年春とか秋が全然ない気がする。

入管法の緩和とか外国人労働者規制緩和と歩調を合わせるように、日本から情緒といったものが消えていくのではないかと心配になる。そんな急激な季節のうつろい。

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Bessa R3A/Summicron-M 50mm F2/Fomapan 400

ここ数年、冬のお気に入りはオイルヒーター。

電気代が怖くて最低出力運転にしているので、勿論部屋中がポカポカになるわけではないけど、身体に毛布を巻いてソファに仰け反りこのヒーターに脚を乗せているととてもいい気分。石油ストーブの刺すような強烈な暖かさではなく、柔らかい不思議な暖かさがとても心地良い。炬燵のような中毒性がある。頭寒足熱。

 

Fomapan 400

Tri-XかTmaxの2択状態が長らく続いていたISO 400のモノクロフィルムのローテーションにFomapan 400を加えてみた。前二者に比べるとコントラストが強くて粒状性が悪い印象。 

N1522018

Bessa R3A/Summicron-M 50mm F2/Fomapan 400 

銀座の裏道。トタンの外壁もバリッと写るこの感じ。

 

N1492018

Bessa R3A/Summicron-M 50mm F2/Fomapan 400

何気なく50mmを着けて浜松町の夜をぶらぶらしていた時の一枚。Fomapan 400は夜のストリートスナップなんかにいいのかもしれない。夜の深い時間まで飲める都内住まいのおっさんたちはある意味幸せそうだ。

 

N1502018

Bessa R3A/Summicron-M 50mm F2/Fomapan 400

酔っ払って東京タワーのふもとにいたらしい。全然記憶がない。きっとヨレヨレしながらシャッターを切ったはずなのにちゃんと写っている。 

 

N1542018

 Bessa R3A/Summicron-M 50mm F2/Fomapan 400

小津安二郎邸に向かう道。おそらくこの界隈は彼が秋刀魚の味を撮っていた頃から変わらないんだろうなぁ、と勝手に想像している。

Fomapanって情緒的なフィルムだよねと思い始めた

このフィルムはバリっと晴天の西海岸!…みたいな雰囲気よりも曇天で湿度の高そうなシーンが似合う気がする。厚い雲がドスンと空を埋め尽くしているような風景だったり、鬱屈とした退廃的な都市の風景だったり。

精細さと云う点ではAdox社のSilvermaxだとかSCALAの方が一枚上手な一方、Fomapanはウェットで情緒ある仕上がりになるように思う。東欧界隈に出張する機会があったら、是非このフィルムを持って旅に出たい。

2019年分のフィルムを大人買いした。

ボーナスの季節ですね

大手企業の一部の業界のみっぽいけど、この世間の寒風と荒れた世相の中でまだボーナス上がるかって感じ。日本経済が凄い訳じゃなくて、日本経済のピラミッドの上層にいる一部の会社組織が下層の会社と労働者を搾取して到達したゴールって感じ。あくまで外から眺めた印象だけど。

年棒で食ってる身からするとこの季節は内心穏やかではない。年末年始で出費は増えるし羽目外しまくれないし、何より「俺、金持ってる」的な安心感がないと思い切った買い物なんて中々できないから。

くそう。

www.fnn.jp

今年使ったフィルムを振り返る

ちょっと早いけど今年使ったフィルムを振り返ってみると、カラーネガは圧倒的にKodak Portra 400が多かった。ISO400で使いやすいカラーネガとなるとこれはもう替えがない。Pro400Hは何故か肌に合わなかった。我慢してあと数本でも使ってみれば好きになるのかもしれないけど。フィルムとの出会い頭ってやっぱり大切。

N0892018

Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Kodak Portra 400  

ISO 100ならフジ記録用。出てくる画は好きでも嫌いでもないのだが、圧倒的なコスパはやはり替えがない。Ektarは高い割にキャラクターが立っていない印象。

N0702018

Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/フジ記録用100 

一方でモノクロはこれと云う一本がない。

ACROSをよく使ったように記憶していたけど、あれは生産終了の一報を聞いて急いで買いだめしていただけで、実際使ったフィルムはTmaxとTri-XとACROSが大体同じくらい。むしろ夏以降はAdoxのScalaとSilvermaxを良く使った。

N1472018

Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Adox Silvermax

AdoxのScalaとSilvermaxは本当に良く写るフィルムで。デジタルに負けない繊細さとフィルムの情緒が同居している感じでとてもいい。

N1482018

Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Adox Silvermax 

フィルムを一年分買う

一年に使うフィルムの本数はそんな大きく変わることがないと思うので、2019年分のフィルムをB&Hで大人買いすることにした。チマチマとフィルムを買って使う今までのスタイルだとB&Hで買うメリットが全然ないので中々発注できずにいたのだけど思い切って1年分をまとめ買い。

各フィルムの価格差や発注方法はアレモコレモさん、フィルムカメラのワタナベさんのエントリを参照頂きたいが、この記事を書いている時点でのレート(1USD=113JPY)で計算すると、ことPortra 400に至ってはB&Hの価格が¥4,231。大手量販店での価格が¥7,400付近なのでその差はなんと¥3,000以上。凄い。

カートにPortra 400を入れてレジに進んだところで魔が差し、数量をポチポチと上げTri-XとTmaxもカートに放り込み。気がついたら1.5年分くらい買っていた。チェックアウトしたのちにトラッキングしてみたら5日後には自宅に届く予定らしい。DHLも仕事が早い。

sutougen.blog.jp

aremo-koremo.hatenablog.com

Kodakは激安でIlfordは普通に安いがAdoxは何故か日本が安い

B&HはとりわけKodak製品がぶっちぎりに安い。

アメリカからの発送なので送料は勿論そこそこかかるが、Portra 400の5本パック1個から3個までが12.16USD、4〜5個で15.81USD、6〜8個で24.43USD、9〜10個28.09USDとなっているので、ぶっちゃけ今のレートならPortra 400を1パック買った時点で大手量販店で買うよりも安い。日本のアマゾンの価格とほぼ同額ではあるが、送料を考えると数を買うほどにどんどん安くなる。

驚いたのはAdox製品の割高さ。Silvermaxが8.99USD、Scalaが9.49USDなので1ドル80円にでもならない限り国内で買う方が全然安い。単価からして違う。なんでだろう。

輸出入検査はちょっと心配だったりする

輸出入検査の現場なんて縁遠い世界の話なので、X線検査大丈夫なのか気になって仕方ない。かわうそ商店さんのblogを読む限りISO1600以下なら大丈夫らしい。まぁ、そもそも国内にフィルムを輸入しているメーカーさんだって検査はしているはずなので、おそらく問題ないとは思うけど。

efke.exblog.jp

大人買いしたフィルム1年分が万一ダメになっていたら、大人しく頭を丸めて35mmフィルムカメラはしばらくお休みということにして、マミヤ7を買ってあっちの世界に行こうと思う。

最近中古レンズの値上がり具合がひどい気がする。

ズマロンってこんなに高かったっけ?

仕事中にマップカメラのサイトを眺めて驚いた。ズマロン35mmってこんなに高かったっけ?ズミクロン35mmの中古かなと思い二度見したけど、やっぱりズマロン35mmの中古だった。マップカメラの中古レンズの値付けは高めだけど、それでもちょっとやりすぎな価格帯。F2.8が極端に値上がりしている一方でF3.5はあまり変わっていない。

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去年あたりまでズマロン35mmの相場は10万円前後、結構いいコンディションのものでも15万程度だった印象があるので20万超えてくるとはちょっと驚いた。さらに驚いたことに、このスクリーンショットを取った10日後にもう一度マップカメラのサイトを見たら2本も売れてるの。もう20万積んで現行のズミクロン買ったほうがいいじゃんって思うんだけど。

 N1422018

Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Fuji Acros 

ズマロン35mm F2.8は本当にいいレンズで、アクロスみたいなフィルムで撮るとそりゃもうビシッとディテールまで決まる。それでいてこの時分のライカらしく、恐ろしく作りが丁寧なレンズが10万そこそこで買えるというところが素晴らしかった。

 アジア成金とフルサイズミラーレス普及の合わせ技

この急な値上がりは、最近裕福になってきたアジア勢が買い占めてるんだなくそうちくしょう…なんて思っていたのだけど、どうもフルサイズミラーレスの普及も原因の一つらしい。ミラーレス以前に最近のデジカメに全く興味がなくなってしまったので、こんな時流になっていたなんて全く知らなかった。

キタムラがご丁寧にこんなページまで用意しているところを見るに、ミラーレスとオールドレンズの組み合わせは一部の道楽者の間での流行りではないのだと思う。ちょっと前ならSONYのA7だけだったこのセグメントには、今やNikon Z7/Z6やCanon EOS Rが参入しているので、オールドレンズで遊ぶ人も増えてるのかもしれない。

shop.kitamura.jp

きちんと修理できる人が少ないであろう大陸に素晴らしいレンズが流れていってしまい、壊れたらぽいっと捨てられてしまう(であろう)ことを思えば、素晴らしいレンズ資産が国内でぐるぐる回ることは悪くないのかもしれないなぁ、と思う一方でフルサイズミラーレスにオールドレンズを合わせるという人の気持ちがあまり解らない。現行のレンズの方が性能はいいだろうし、ボケ味なんて絶対現行の方がいいに決まってる。

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Batis 2/40なんて24cmまで寄れるし解像するしボケは気持ちいいし、だいぶ図体がでかいけど、大きささえ我慢できればズマロンに20万円突っ込むより満足感あると思うんだけどなー。

photo.yodobashi.com

コンパクトなMFレンズならフォクトレンダーの40mm F1.2も魅力的。点光源ボケなんてライカのレンズよりも絶対こっちだよな、と思ってる。もし自分がA7買うことになったらズマロンじゃなくてノクトン40mmを買うな。間違いなく。 

せっかくオールドレンズを買うならフィルムカメラも買えばいいのに。

オールドレンズを味わう時にフルサイズミラーレスと組み合わせるのは確かに便利かもしれないけど、そんな貴兄にはぜひフィルムカメラも合わせて購入して、オールドレンズとフィルムの組み合わせも味わって頂きたいと思うのである。せっかくの道楽なんだから徹底的に。

デジタルのセンサーなんて会社ごとモデルごとに差はもちろんあるけど、初期のFoveonを除けば似たり寄ったりの画が出るようになってるんだし。数字で表されるスペックの進歩はあれど、個性という面では特筆すべきセンサーは(ほぼ)ないと思う。

N1212018

Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Adox SCALA

そこのところフィルムの世界は個性豊かである。このAdox SCALAなんて繊細かつ重厚感ある黒の諧調が美しいし、リバーサル現像したフィルムを光にかざした時に見える繊細かつ立体感ある画は感動的ですらある。

 

N0702017

Bessa R3A/Summicron 50mm F2/Kodak Ektar

コダックのエクターもしっとりとしたいい画を出すフィルム。デジタルで撮ってRAW現像時に追い詰めたりVSCO噛ませたりすれば似たような感じに仕上がるけど、やっぱりオリジナルのフィルムで撮ると質感が違う。明暗が飛んだり潰れたりもないし。

 

N1292018

Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Kodak Ektachrome 

コダックはエクタクロームを復活させた。生産数が少なかったからなのか、ヨドバシは即日完売。B&Hもバックオーダーになっていて再入荷は12月予定。コダックアラリスのツイート曰くフィルムの需要は増えているみたい。この調子だ。

 

N1192018

Bessa R3A/Summicron 50mm F2/Adox Silvermax

Adox SCALAとなぜか中身が同じ(らしい)Silvermaxも素晴らしい。像の皮膚のシワの質感までくっきり浮かび上がる解像感。SCALAと同じように黒の諧調も素晴らしい。 デジタル全盛のこの時勢においても、フィルムの新製品を開発販売し続けるこのドイツの企業には頭が下がる。 

とはいえ、中古レンズとカメラがこれ以上値上がりされると困るのである。

ミラーレスにオールドレンズを合わせている貴兄には、ぜひフィルムカメラを買って、じゃんじゃんばりばりフィルムを消費して頂きフィルムの価格を下げて頂きたいと思うのであるが、これ以上レンズとカメラの値上がりが続くとそれはそれで正直困る。

困る困ると嘆いたところで、オールドレンズやフィルムカメラは生産をしていない以上玉数に限りがあるので、昔以上に「探しているものを見つけたら買う」という見敵必殺の精神で中古屋に向かわなければならない状況が続くのだろう。少なくとも35mmと50mmは需要がしばらくありそうなので、ここら辺の焦点距離のオールドレンズが欲しい人はちょっと急いだ方がいいのかもしれない。

あくまでマップカメラの価格設定ではあるけれど、ズミクロン50mm F2も凄いことになっている。価格差が3-5万の中古レンズって買う意味あるんだろうか。ズマロン同様、本末転倒感が凄い。

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随分前からライカMPかM-AかM6かM4のどれかで悩んでいる件もそろそろ決めなきゃなぁ…。エルマリート90mmも買わなきゃなぁ。

 

エクタクロームが現像から上がってきた

リバーサルフィルムがどうにも苦手だった。

現像から上がってきたエクタクロームを光にかざして眺めて…欲しかった色がきちんとフィルムに再現されていて「あぁ、これこれ」と。リバーサルフィルムも悪くないんじゃないかと思い始めた今週始め。

ただの下手くそが故の苦手意識なのだと思うけど、ProviaVelviaを何度か使ってみてどうにもあの色味がダメで、使うたびに「もう二度と使わねー」と悪態をついていたのに、ついうっかりエクタクロームを買ってしまった。酔った勢いで発注していて、気が付いたら家のポストにフィルムが届いていた。流行り物に乗ってしまった感ありありだったけど、今は全然後悔していない。

フィルムとの出会い頭って大切。 

N1332018

 Bessa R3A/Summicron 50mm/Ektachrome E100

 

N1292018

 Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Ektachrome E100 

 

N1402018

 Bessa R3A/Summicron 50mm/Ektachrome E100 

 

N1372018

  Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Ektachrome E100 

 

N1382018

   Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Ektachrome E100 

 

N1412018

   Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Ektachrome E100 

   

N1392018

 Bessa R3A/Summaron 35mm F2.8/Ektachrome E100  

 

最近湘南地方に足を伸ばしているが、今週の始めは天気がとても良かったので思い切って横須賀まで。夏が過ぎて人が少なくなった海辺はとても気持ちがいい。エクタクロームは手元にあと2本。今週末はどこに出かけようかな。

 

【追記】

エクタクロームのアマゾンの売値が1300円付近まで突然下がっている。世界中で小売業を駆逐するアマゾンの姿勢には賛同しかねるものがあるが、正直1300近辺まで下がってくれると使う側としては嬉しかったり…する。胸中モヤモヤは残るけど。